日本生協連/21年度供給高3兆922億円、コロナ前の19年比11%増
2022年06月17日 17:10 / 決算
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日本生協連は6月17日、2021年度業績について発表した。全国63主要地域生協の2021年度の供給高(売上高)は3兆922億円(推計値、2020年比1.1%減)となった。宅配・店舗事業ともに前年割れとなったが、新型コロナ感染拡大前となる2019年との比較では宅配事業は14.8%増、店舗事業は3.4%増、合計供給高11.0%増と伸長を維持した。
宅配事業供給高は2兆1148億円(推計値、2020年比0.8%減)と前年を下回るも2019年比では14.8%増と伸長し好調に推移した。また、個配は2020年比0.2%増となる1兆5815億円(推計値)と引き続き好調だった。コロナ禍で増加したWeb加入は、2019年比140%超の伸長となった。店舗事業供給高は9273億円(推計値、2020年比2.3%減)となった。コロナ禍を経て、店舗に行く回数を減らし、まとめ買いをする人が増加した。
藤井喜継代表理事事業担当専務は、「宅配事業は、2020年5月にコロナ禍で需要が急拡大したため、2021年5月は7.3%減と大きく前年割れとなったが、そのほかの月はおおむね前年並みの実績となった。利用者数・利用単価ともに好調に推移している。一方で、店舗事業は、2020年の反動減もあり、前年割れとなる月が多かった。魅力ある店舗づくりに向け、積極的なリニューアルと新規出店に取り組んだ」と業績概要を解説した。
日本生協連の総供給高は4329億円(2020年比1.6%減、2019年比10.3%増)となった。前年に届かない事業が多くなったものの、コロナ前となる2019年比ではいずれも100%を超え、伸長を維持した。
コープ商品事業供給高は3383億円(2020年比0.6%減、2019年比9.3%増)となり、商品分類では特に冷凍食品、菓子飲料、家庭用品が好調で前年超えとなった。NB商品を主とした日用品・消耗品の供給を行うキャロット事業供給高は、369億円(2020年比8.6%減、2019年比10.8%増)となり、昨年に引き続き日用品、台所用品が好調だった。そのほか、衣料品などの供給を行うカタログ事業は繊維品・日用品を中心に家庭用品が全体をけん引し540億円(2020年比2.7%減、2019年比16.3%増)、ギフト事業供給高は36億円(2020年比3.0%増、2019年比21.7%増)となった。
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