ファーストリテイリング/報酬水準を最大40%アップ
2023年01月11日 09:54 / 経営
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ファーストリテイリングは1月11日、従業員の報酬を3月に改定すると発表した。
同社は現在、この改定を世界各地で進めており、今回は特に、海外に比べて報酬水準が低位に留まっている日本において、報酬テーブルを大幅にアップ。これまで以上に成長意欲と事業への貢献能力に基づいて個々の人材に報いることができるよう、人事制度を見直すという。
同社のグローバルヘッドクォーター機能を担い、各国・地域と連携して仕事を進める本社・本部の人材はもちろん、店舗で世界に通用する水準の仕事に取り組む人材にもしっかり報い、従業員一人ひとりの成長が、企業としての成長、さらには世界での競争力強化につながり、その結果として、さらに従業員に報いることができる企業経営を目指す。
具体的には、職種・階層別に求められる能力・要件を定義し、各従業員に付与している「グレード」の報酬水準を数%~約40%アップする。これを機に、フラットで機動性が高い組織運営の実態に沿うよう、従来の役職手当などは取りやめ、それぞれの報酬は、基本給と各期の業績成果によって決まる賞与などによって構成する。
報酬アップの一例としては、現行25万5000円である新入社員の初任給を30万円に(年収で約18%アップ)、入社1~2年目で就任する新人店長は月収29万円を39万円に(年収で約36%アップ)、その他の従業員も、年収で数%~約40%の範囲でアップする予定だ。
また、今回の報酬改定に先がけ、国内店舗の準社員(パート)・アルバイトの時給は、昨年9月に改定した。
今後は、店舗スタッフから店長・経営者となる従来のキャリアパスは維持しつつ、店長・経営者は目指さずとも、販売専門職として、顧客への最高のサービスを追求し、個店や全社に貢献できる人も同様に評価・育成したい考えだ。
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