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クオールHD/3月期はコロナの影響緩和するも経費増加などで増収減益

2023年05月11日 11:20 / 決算

クオールホールディングスが5月11日に発表した2023年3月期決算によると、売上高1700億3600万円(前年同期比2.3%増)、営業利益94億9500万円(3.7%減)、経常利益100億9800万円(0.0%増)、親会社に帰属する当期利益56億5600万円(3.0%増)となった。

同社は2022年10月に創業30周年を迎え、今後も「わたしたちは、すべての人の、クオリティ オブ ライフに向きあいます。いつでも、どこでも、あなたに」という企業理念のもと、総合ヘルスケアカンパニーへと前進していく。

新型コロナウイルス感染症の影響が緩和したことで売上高は順調に推移したものの、物価上昇等による経費の増加や、M&Aによる先行投資があったことにより営業利益は前年同期比で減少、当初見込んでいた計画も下回った。

保険薬局事業の売上高は1553億7000万円(1.5%増)、営業利益は114億9900万円(3.1%減)。出退店状況は、新規出店22店舗、事業譲受2店舗、子会社化による取得46店舗の計70店舗増加した一方、閉店により12店舗減少した結果、事業全体で店舗数は892店舗となった。

薬局運営は、前期より新たな事業の柱としている在宅・施設調剤において、在宅調剤の全店実施に向けて取り組むとともに、在宅専門店舗を積極的に展開し、社会的ニーズに対応すべく推進。2022年4月よりサービスを開始している「クオールおくすり便(LINEミニアプリ)」の機能を拡充するとともに、店舗における自動精算機も導入を開始している。

業績については、前期に実施したM&Aや新規出店の寄与と、在宅・施設調剤の推進等により、受付回数が増加。一方で、新型コロナウイルス感染症の一時的な急拡大への対応により人件費が増加するとともに、物価上昇等の影響により経費が増えた。

保険薬局事業の売上高は146億6500万円(12.0%増)、営業利益は15億3400万円(29.0%増)となった。

次期は、売上高1800億円(5.9%増)、営業利益100億円(5.3%増)、経常利益100億円(1.0%減)、親会社に帰属する当期利益55億円(2.8%減)を見込んでいる。

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