流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





J.フロント/3~5月、オンラインビジネス・SC事業強化で増収増益

2023年06月28日 10:30 / 決算

J.フロントリテイリングが6月28日に発表した2024年2月期第1四半期決算によると、売上収益934億5600万円(前年同期比14.1%増)、営業利益101億6900万円(34.5%増)、税引前利益99億2600万円(44.8%増)、親会社に帰属する当期利益63億9700万円(7.1%増)となった。

<J.フロントリテイリング>

中期経営計画の最終年度となる2023年度は、回復基調にある国内消費やインバウンド需要を着実に捉え、「早期の収益力回復」を図るため、各事業において重点戦略・施策の推進にスピードを上げて取り組んだ。

具体的には、「リアル×デジタル戦略」に基づき、主に百貨店事業やショッピングセンター事業(以下、SC事業)において基幹店舗を中心に、リアル店舗の魅力化に向けた戦略投資を推進したほか、オンラインビジネスの強化に向け、ファッションサブスクリプション「アナザーアドレス」にメンズラインを加えるなどCSV視点の事業拡大に取り組んだ。

「プライムライフ戦略」では、百貨店事業において顧客支持の高い商品カテゴリーのさらなる強化に向け、ラグジュアリーブランドや高級時計売場の改装を実施するとともに、上位顧客向けの会員制ラウンジを導入するなど上質な店舗環境・サービスの拡充に取り組んだ。

「デベロッパー戦略」では、3月、さらなる事業成長を図るため、持株会社直下に「J.フロント都市開発」を設置し、これまでパルコが運営していたデベロッパー事業を承継した。事業再編を通じて、グループ全体最適の視点から迅速な意思決定を行う体制を構築するとともに、グループ重点エリアでの大型開発プロジェクトの推進など保有資産の有効活用、また建築内装業の拡大、資産の入替えやアセットマネジメントによる収益の多元化など中長期戦略を立案、推進する。

また、他社との協業による新規事業の創出や既存事業の進化などを目指し、昨年9月に設立したCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)ファンドにおいて4社への出資を決定したほか、ブロックチェーンを活用したトークン発行型クラウドファンディングサービスを展開するフィナンシェへの出資を決定した。

通期は、売上収益4130億円(14.8%増)、営業利益385億円(102.0%増)、税引前利益360億円(113.4%増)、親会社に帰属する当期利益255億円(79.1%増)を見込んでいる。

■J.フロントリテイリングの関連記事
J.フロント/電動キックボードのシェアサービス「Luup」に出資

関連記事

決算 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧