イオンモール/3~8月営業収益、過去最高の2108億円
2023年10月10日 16:20 / 決算
イオンモールが10月10日発表した2024年2月期第2四半期の連結決算は、営業収益2108億700万円(前年同期比8.6%増)、営業利益244億2800万円(7.0%増)、経常利益196億7400万円(6.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益105億500万円(47.5%増)となっている。
営業収益は過去最高を計上。各利益段階は増益を確保するも、日本の既存モール専門店売り上げが12%増の計画に対し7.6%増にとどまったことから、上期計画比ではいずれも未達だった。
同日行われた決算会見で、岩村康次社長は「ゴールデンウイーク、夏休みなどの売り上げは戻ってきたが、売り上げの谷ができているところもある。下期は国内外で集客イベントの見直し・強化、屋外イベントスペースの貸出などアセットの活用で収益拡大を図る。また、上期は夕方以降の集客対策の夜グルメフェア、イオンモールアプリを活用したガソリンクーポンの配布などの集客施策が功を奏した」と説明している。
日本の既存モール専門店売り上げ2019年比では7%減。2023年3~8月累計客数は3.4%増。
日本事業は1676億8400万円(6.5%増)、営業利益は181億9800万円(8.1%増)だった。
新型コロナ5類引き上げ以降、生活者の外出意欲が高く、また7月以降猛暑をさけ、電気代抑制のため、クールシェアスポットとして利用された。7月の既存モール売り上げは前年同月比10.6%増と2ケタの伸びをみせた。3~8月の既存モール専門店売り上げは7.6%増(対象91モール)。
中国は営業収益286億7200万円(11.3%増)、営業利益41億9200万円(5.9%減)。
1月は4年ぶりに行動制限のない春節を迎え、モールの客足は順調に回復している。既存モール専門店売り上げは29.0%増(対象22モール)。
ベトナムは営業収益71億5500万円(20.7%増)、営業利益19億9200万円(36.6%増)。
グローバル経済のアップダウンの影響を受けた外需低迷、電力不足による成長鈍化があったが、既存モール専門店売り上げは9.7%増(対象6モール)。
カンボジアは営業収益39億9900万円(60.6%増)、営業利益1億8100万円(70.6%減)。前期に新規モールをオープンしたため、増収となったが、想定客数の未達、コロナ禍下でのオープンによる空床の影響などで、営業収益が想定水準を下回り、営業利益は減益だった。
インドネシアは営業収益34億3400万円(25.4%増)、営業損失1億4200万円(前年同期は5億4200万円の損失)。
2021年度にコロナ下でオープンしたイオンモール タンジュンバラットの空床などから、営業損失を計上した。
2024年2月期通期は、営業収益4470億円(12.2%増)、営業利益585億円(33.0%増)、経常利益490億円(34.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益270億円(7.8%増)を見込む。
岩村社長は「イオンモールを単に買い物に来る場所ではなく、コミュニティーづくりに貢献する場所にしていきたい。リアル店舗ならではの人とのつながり、楽しさを提供する。今年のハロウィンは今までと違う取り組みを行う。イオンモール羽生で、10月14日先行オープンする広場一体型の商業施設『nONIWA』では、マス需要ではなく、趣味など深さを追求する顧客ニーズに対応する試みも始まっている。単なる開発ではなく、多くの人々と連携した営みにモール運営を変えていく」と話している。
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