良品計画/8月期は国内事業収益改善・海外好調で増収増益
2023年10月17日 10:40 / 決算
良品計画が10月13日に発表した2023年8月期決算によると、営業収益5814億1200万円(前年同期比17.2%増)、営業利益331億3700万円(1.1%増)、経常利益361億5600万円(2.8%減)、親会社に帰属する当期利益220億5200万円(10.2%減)となった。
新型コロナウイルス感染症による移動制限が緩和され、経済活動は緩やかに正常化が進んだ。一方、世界的な資源価格の高騰や金融引き締めに伴う海外景気の下振れにより、依然として国内外における経済の先行きは不透明な状態が続いた。
また、円安の進行や原材料価格、エネルギーコストの上昇に伴う生活必需品の値上げも相次いでおり、消費者の節約志向が一層強まった。
このような状況の中、グループは、第二創業にあたり、「人と自然とモノの望ましい関係と心豊かな人間社会」を考えた商品、サービス、店舗、活動を通じて「感じ良い暮らしと社会」の実現に貢献することを企業理念と定め、事業展開を進めた。
営業収益は、新規出店に伴う店舗数の増加により増収となった。急激な円安および原材料の高騰に伴う仕入れ価格の上昇により、営業総利益が伸び悩んだものの、営業利益は前年実績を若干上回り、増益となった。
通期の連結業績見通しに対する差異について、営業収益は、国内事業の既存店が苦戦し、若干の未達となったものの、1月から2月にかけて実施した価格改定を機に、国内事業の収益改善が進むとともに、中国大陸事業を始めとする海外事業が引き続き好調に推移したことで、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益はいずれも見通しを上回った。
また、期末における無印良品(ライセンスドストアを含む)の店舗数は国内外計1188店舗(国内562店舗、海外626店舗)となり、前期末に比べ116店舗増加した。国内では、地域に根付いた食品スーパーマーケットとの隣接店を中心に75店舗を出店、海外では、中国大陸、台湾、タイ等に65店舗を出店し、店舗網の拡充を図った。
次期は、営業収益6400億円(10.1%増)、営業利益480億円(44.9%増)、経常利益460億円(27.2%増)、親会社に帰属する当期利益330億円(49.6%増)を見込んでいる。
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