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日本調剤/4~9月、調剤薬局事業堅調で増収増益

2023年11月02日 10:30 / 決算

日本調剤が10月31日に発表した2024年3月期第2四半期決算によると、売上高1663億1000万円(前年同期比9.2%増)、営業利益33億9700万円(20.8%増)、経常利益33億6700万円(18.2%増)、親会社に帰属する当期利益17億4800万円(8.7%増)となった。

<日本調剤>

調剤薬局事業の売上高は1476億500万円(8.4%増)、営業利益は60億1600万円(0.4%増)だった。9月末時点での総店舗数は、同期間に19店舗の新規出店、11店舗の閉店を行った結果、計726店舗となった。

売上高及び営業利益は、前年度の出店効果及び処方せん枚数の増加等により増収増益となった。なお、国が2023年度末までにすべての都道府県で80%以上とすることを目標として掲げているジェネリック医薬品の数量ベース使用割合は、グループでは9月末時点ですべての都道府県において80%を達成しており、全社平均では88.2%(供給停止品目等を算出対象から除外して計算)に達した。また、在宅医療実施店舗の割合は97.1%(年間12件以上実施の店舗割合)と順調に推移した。

また、調剤薬局事業では、電子処方せん対応薬局を拡大し、全国665薬局(9月末時点)での対応を開始した。さらに、会員数160万人を有する自社開発の電子お薬手帳「お薬手帳プラス」とマイナポータルの連携機能を拡張し、新たに電子処方せんの処方情報・調剤情報の取り込みが可能となった。これにより患者は、複数の医療機関・薬局をまたがる過去からの薬剤情報を「お薬手帳プラス」内で一元的に管理・確認できる。

また、Wolt Japanとパートナーシップを締結し、一部店舗で処方薬の即時配送サービスを開始するとともに、ジークスが運営する小児特化のオンライン診療サービス「あんよonline」の提携薬局として、グループの一部薬局でオンライン診療後の処方薬の受け渡し対応を開始した。

さらに、LINEヘルスケアが提供するオンライン診療「LINEドクター」に追加された、処方薬の「登録薬局での対面受け取り」サービスにグループの一部薬局において対応を開始するなど、オンライン医療をはじめとした多様なニーズに応え、患者の医療アクセス及び利便性の向上に資するアライアンスを積極的に実施した。

通期は、売上高3371億円(7.6%増)、営業利益84億円(10.7%増)、経常利益83億円(8.0%増)、親会社に帰属する当期利益43億円(3.6%減)を見込んでいる。

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