H2O/4~9月営業利益98億円、過去最高を更新

2023年11月02日 16:49 / 決算

エイチ・ツー・オー リテイリングが11月2日に発表した2024年3月期第2四半期決算によると、売上高3185億4300万円(前年同期比4.6%増)、営業利益98億9700万円(788.4%増)、経常利益106億6400万円(276.1%増)、親会社に帰属する当期利益62億9400万円(125.6%増)となった。

H2O

売り上げ面は百貨店事業、食品事業を中心に好調だった。利益面では、百貨店業績が予想を上回り、営業利益・経常利益ともに上期で最高益を計上している。

百貨店事業の総額売上高は2591億4000万円(17.5%増)、営業利益は70億3900万円(332.9%増)。

コロナ禍からの回復による経済活動の正常化に伴い入店客数が増加し、国内売上高は引き続き堅調に推移している。免税売上高は高額商材を中心に大きく伸長し、2018年度実績を上回っている。

阪急本店では、外出ニーズの本格化により全てのカテゴリーが前年を上回った。化粧品を含めファッション全般が好調で、ジュエリー、時計、ラグジュアリーブランドファッションの伸びも業績に貢献した。

販売費および一般管理費については、人件費、光熱費、カード手数料などの売り上げに連動する費用が増加したものの、宣伝費などのコストコントロールに努め計画を下回った。

食品事業は、総額売上高が2109億400万円(2.5%増)、営業利益は41億2300万円(150.9%増)。

売り上げ・利益率改善に向け、曜日販促の恒例化を推進するなどの集客施策に加え、総菜、PB商品や重点販売商品の取り組みを強化した。

商業施設事業は、総額売上高158億700万円(9.7%減)、営業利益17億9200万円(106.7%増)。

大井開発が運営するビジネスホテルの稼働率が、7~9月も引き続き9割を超えている。

ダイナミックプライシングで高稼働率を維持しながら平均客室単価をアップ。自社サイト・予約システムのリニューアルや効率運営の取り組みの効果もあり、過去最高益ペースで推移している。

通期は、第2四半期までに百貨店事業、食品事業を中心に売上高が伸び、百貨店事業における宣伝費の抑制、食品事業における要員体制の最適化を通した経費コントロールに努めた結果、利益面も好調なため、上方修正した。

売上高前回予想比50億円増の6800億円(8.3%増)、営業利益30億円増の220億円(93.2%増)、経常利益40億円増の225億円(73.0%増)、親会社に帰属する当期利益35億円増の130億円(20.6%減)を見込んでいる。

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