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くら寿司 決算/11月~1月、国内の売上高・利益は過去最高

2024年03月12日 17:24 / 決算

くら寿司が3月12日に発表した2024年10月期第1四半期決算によると、売上高561億1000万円(前年同期比9.4%増)、営業利益17億4800万円(前期は6億7100万円の損失)、経常利益18億5300万円(前期は7億4200万円の損失)、親会社に帰属する当期利益12億6400万円(前期は6億2400万円の損失)となった。

<くら寿司>

日本国内の売上高は、427億7300万円(4.1%増)、経常利益20億8700万円(前年同期は経常損失7億4600万円)。

人流が回復してきたことに加え、インバウンド需要が活況。「かに」「まぐろ」など人気の高い商品を中心にフェアを行い、人気アニメ「ブルーロック」とのコラボ企画により、グッズが当たるキャンペーンなどを行った結果、前年同期を上回る売上高となっている。商品ごとにきめ細やかな商品設計を行ったことで、第1四半期の売上高、営業利益はともに過去最高だった。

円安の進行に伴う更なる原材料価格の高騰や人件費、資材費及び運搬費などのさまざまなコストアップについては、潜在的なリスクとして残るものの、旺盛なインバウンド需要を取り込むべく、今後とも都市部を中心に積極的な店舗展開を図っていく。

店舗開発については、国内1店舗、米国4店舗、台湾1店舗の計6店舗を出店。全て直営で655店舗(「無添蔵」4店舗、「くら天然魚市場」1店舗、米国54店舗、台湾54店舗、上海3店舗を含む)となった。

北米の売上高は76億7400万円(35.3%増)、経常損失2億7600万円(前年同期は経常損失2億9900万円)。

米国子会社のKura Sushi USA,Inc.(KSU)では、継続的な新規出店と堅調な米国経済を背景に好調な売上高となった反面、継続的な新規出店に伴う先行投資や、物価や賃金の上昇により収益が圧迫された。ニューヨーク州のタングラム店など、第1四半期に4店舗を新規出店し、順調に店舗展開を図っている。

アジアの売上高は57億2900万円(24.5%増)、経常利益は4200万円(86.0%減)。

台湾子会社の亞洲藏壽司股份有限公司(KSA)では、食材原価の上昇もあったが、好調な経済を背景に売上高、利益ともに順調に推移しているという。日本でも話題となった人気アニメ「呪術廻戦」とのコラボ企画により、景品にキャラクターアイテムとして採用するなど、顧客からの好評を得た。

通期は、売上高2262億円(7.0%増)、営業利益24億円(2.3%減)、経常利益28億円(2.9%減)、親会社に帰属する当期利益11億円(27.4%増)を見込んでいる。

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