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高島屋 決算/2月期増収増益、ファッション・ラグジュアリーが好調

2024年04月12日 15:37 / 決算

高島屋が4月12日に発表した2024年2月期決算によると、営業収益4661億3400万円(前年同期比5.1%増)、営業利益459億3700万円(41.3%増)、経常利益491億9900万円(42.5%増)、親会社に帰属する当期利益316億2000万円(13.6%増)となった。

高島屋

主力の百貨店事業において、社会経済活動の正常化に伴い入店客数が増加、インバウンドを除く国内顧客売上高は、婦人服、紳士服、化粧品などファッション関連商品を中心に堅調に推移。インバウンド顧客もラグジュアリーを中心に好調で、増収増益を計上している。

百貨店業での営業収益は3385億2100万円(5.4%増)、営業利益は296億5000万円(61.1%増)。

営業利益は前年から倍増、計画からも上振れた。正価品拡大など利益率向上への取り組みが功を奏している。

商業開発業での営業収益は519億4800万円(9.3%増)、営業利益は120億4200万円(30.0%増)となり、国内、海外事業いずれも増収増益となっている。

東神開発は、賃料収入増やコストの抑制効果により、業績が好調に推移している。

シンガポール2社は国内顧客、ツーリストの回復により増収増益。上海は増収も、前年のコロナ禍における家賃減免の反動で減益を計上した。ベトナムは増収増益、サイアムは増収となり赤字幅が縮小しているという。

金融業での営業収益は174億3700万円(1.3%増)、営業利益は46億900万円(2.1%増)。

高島屋ファイナンシャル・パートナーズは、収益の柱であるカード事業の取扱高伸長、ライフパートナー事業の顧客基盤の拡大による効果もあり、増収増益だった。

建装業での営業収益は279億4500万円(23.2%増)、営業損失は7億3100万円(前年同期は営業利益1600万円)。

高島屋スペースクリエイツは、ホテルなどの大型物件やラグジュアリーブランドを中心とした商業施設の受注が増加し、増収。大型物件における一過性の原価増大もあり、赤字を計上している。

2025年2月期は、営業収益4970億円(6.6%増)、営業利益500億円(8.8%増)、経常利益530億円(7.7%増)、親会社に帰属する当期利益340億円(7.5%増)を見込んでいる。

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