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クリエイト・レストランツ 決算/2月期決算増収増益、DX投資で「攻め」に転換

2024年04月12日 17:42 / 決算

クリエイト・レストランツホールディングスが4月12日に発表した2024年2月期決算によると、売上収益1457億5900万円(前年同期比23.3%増)、営業利益70億7500万円(39.2%増)、税引前利益66億3200万円(45.3%増)、親会社に帰属する当期利益50億4100万円(48.9%増)となった。

同期は25のコアブランドでコンセプトを明確にし、外部アドバイザーを積極的に起用して付加価値の高いメニュー考案に取り組んだほか、戦略的な業態変更・店舗改装などで、顧客満足度の向上と販売価格の適正化、客数の維持向上に努めている。

加えて、「守り」から「攻め」への転換を図るべく、DX投資の一環として、マーケティングオートメーションの導入によるプロモーション促進や、モバイルオーダーの拡充と配膳・下膳ロボットの活用、バックオフィス業務の効率化・高度化に着手。2023年10月1日付にて新設した「クリエイト・ブランド・ラボ」を中心に、大型投資や高いデザイン性をもったコンセプト創出に注力した。

新規出店は、「しゃぶ菜」や「MACCHA HOUSE 抹茶館」、シンガポール料理「海南鶏飯食堂」、海鮮居酒屋「磯丸水産」、大衆酒場「五の五」、ごまそば「遊鶴」、焼肉「萬家」、ベーカリー「レフボン」、「つけめんTETSU」といったコアブランドを中心に展開している。

コアブランドへの業態変更も進めつつ、東京・表参道にある一括フードコート「マルシェ ドゥ メトロ」では3つの新ブランドを含む4店舗を同時に業態変更するなど投資を再開。一方、投資を伴わない香港、タイへのフランチャイズ出店のほか、ゴルフ場内レストランやJA全農とのコラボによる業務受託店舗も積極的に出店し、事業ポートフォリオの強化を図った。

結果、グループ全体では34店舗の新規出店、21店舗の業態変更、契約満了に伴う退店や不採算店舗を中心に70店舗の退店を実施。年度末における業務受託店舗を含む連結店舗数は1109店舗となっている。

また、人的資本への投資として発足させた「人財プロジェクトチーム」を中心に、社員昇給の拡大やクルーの時給アップの実施、外国人採用の強化を図るとともに、研修制度の充実や地域単位の人財交流を進め、働きやすい職場作りに取り組むことで、従業員の定着率向上も図った。

次期については、既存店の客数を増やすべく、リピーターの来店頻度と予約率アップを狙う。そのためにネット予約の強化などDX投資や店舗の修繕・改装投資に加え、「リブランディング投資」も推進することで、店頭訴求や居心地の良さを向上、コアブランドを中心とした業態のブラッシュアップに取り組んでいく。

2025年2期は、売上収益1530億円(5.0%増)、営業利益93億円(31.4%増)、税引前利益87億円(31.2%増)、親会社に帰属する当期利益61億円(21.0%増)を見込んでいる。

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