アークス 決算/2月期増収増益、物価高対策でCGC商品を拡販

2024年04月15日 17:15 / 決算

アークスが4月15日に発表した2024年2月期決算によると、売上高5915億5700万円(前年同期比4.5%増)、営業利益168億3100万円(13.5%増)、経常利益184億3900万円(12.1%増)、親会社に帰属する当期利益117億6600万円(18.3%増)となった。

アークス

営業面は、物価高騰対策としてCGC商品の拡販に注力し、年間の取扱比率(仕入れ原価ベース)は前期比0.3ポイント上昇の13.1%に拡大した。

シジシージャパンと連携した取り組みとして、競合店対策を含む共同販促、容器・包装資材の削減、物流効率化等に取り組んだ。また、コロナ収束に伴い再開した海外産地視察によりメキシコ産バナナや台湾・スペイン産本まぐろといった商品の取り扱いを新たに開始している。

グループ内の取り組みとしては、カテゴリーマネジメントによる商品構成の見直しを継続。取組品目数を乾麺、ヨーグルト、冷凍食品等全14品目に倍増させたほか、南部せんべいに一部手を加えた地元銘菓の域外販売、鏡餅など季節催事商品の販売好事例を横展開。東北3社の酒類帳合統一などといったグループシナジーの強化を進めている。

ラルズにおいて「ワイン300万本プロジェクト」と銘打ち低価格輸入ワインの拡充・拡販も実施した。

2023年9月のオータニとの基幹システム統合により、グループ全社横並びでロス率や在庫水準の比較分析を行い、同社の在庫管理や荒利益管理の精度向上を推進している。

販売費および一般管理費は、エネルギー価格の高騰に対し、引き続きエネルギー監視システムの利活用に加え冷凍ケースのリーチイン化、省エネ性能の高い調光機能付きLED照明の切り替えを加速。飲料品の設定温度の見直しや適切な照度での照明管理などに取り組んだ。

グループの基盤強化では、岩手県遠野市を中心にスーパーマーケット4店舗を展開するみずかみと2023年9月に経営統合し、同社をベルジョイスの連結子会社とした。2024年6月にはグループシステムへ統合すると同時にアークスRARAカードも導入する予定だ。

店舗展開は、道北アークスが「Da*マルシェ歌志内店」「Da*マルシェ剣淵店」、ユニバースが「パワーズUシンフォニープラザ店」「ユニバース城下店」の計4店舗を新規出店した。

既存店の活性化として、ラルズ6店舗、ユニバース3店舗、ベルジョイス3店舗、福原5店舗、道北アークス3店舗、東光ストア3店舗、道南ラルズ1店舗、道東アークス1店舗の計25店舗の改装を実施した。

改装店舗のうち、ラルズの「(旧)ビッグハウス白石店」「(旧)ビッグハウス野幌店」「(旧)ビッグハウス光洋店」、ベルジョイスの「(旧)ジョイス盛岡西バイパス店」「(旧)ジョイス花巻高木店」、福原「(旧)ビッグハウス中標津店」、道東アークス「(旧)ビッグハウスメッセ」の7店舗は、スーパーアークスへの業態変更を伴うリニューアルを実施した。閉店4店舗に、経営統合したみずかみの4店舗を加え、2月末における同社グループの総店舗数は377店舗となった。

次期は、売上高6130億円(3.6%増)、営業利益173億円(2.8%増)、経常利益188億円(2.0%増)、親会社に帰属する当期利益116億円(1.4%減)を見込んでいる。

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