流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





トリドール 決算/3月期全セグメントで過去最高の売上収益、客数回復

2024年05月14日 14:27 / 決算

トリドールホールディングスが5月14日に発表した2024年3月期決算によると、売上収益2319億5200万円(前年同期比23.2%増)、営業利益116億4700万円(56.0%増)、税引前利益108億3900万円(40.3%増)、親会社に帰属する当期利益56億7500万円(48.3%増)となった。

トリドール

丸亀製麺、国内その他、海外事業の全セグメントで過去最高の売上収益を記録。前期比で人の移動量が増加し、客数の回復を押し上げた。国内では訴求力の高い商品開発、店舗設計と来店動機の訴求に注力。海外事業では2023年7月に英国Fulham Shore社を子会社化し、第2四半期連結会計期間から連結している。

丸亀製麺セグメントの売上収益は1148億5600万円(12.5%増)。原価、人件費、広告宣伝費も増加したが、増収で吸収。事業利益も過去最高の183億5100万円(57.9%
増)と大幅な増益となった。

ブランド価値と顧客体験(CX)と従業員体験(EX)を同時にスパイラルアップさせるマーケティング戦略を展開。丸亀製麺独自の人材育成システム「麺職人」の全店配置が3月に完了した。

季節ごとのフェア商品も好調に推移。特に第1弾として2023年12月に販売した「鴨ねぎうどん」と「肉がさね玉子あんかけうどん」は、それぞれ約160万食、177万食を販売する大ヒットを記録している。

国内その他セグメント(コナズ珈琲、ずんどう屋、肉のヤマ牛など)の売上収益は284億6000万円(15.0%増)、事業利益44億5100万円(46.2%増)だった。

海外事業は、第2四半期から英国Fulham Shore社を連結したことや、為替影響もあり、売上収益は886億3700万円(44.2%増)と大幅に増収。事業利益は、米国で第4四半期に一過性の費用6億5600万円が発生した影響で計画は下回ったものの、29億7000万円(64.2%増)の増益となる。

スパイシーヌードル業態のTam Jaiは中国で6店、香港で7店、シンガポールで1店増加して計229店舗となり、増収増益。Marugame Udonについては、台湾で6店増加し、人材教育が奏功、商品・サービスの品質向上で大幅な増収増益となった。

米国でも既存店の客数増加や新店が好調に推移したことなどで増収増益。英国でも集客力の強化に取り組み、増収したが、成長のための投資が先行している状態が続いた。

2025年3月期は、売上収益2650億円(14.2%増)、営業利益141億円(21.1%増)、税引前利益123億円(13.5%増)、親会社に帰属する当期利益64億6000万円(13.8%増)を見込んでいる。

■トリドールの関連記事
丸亀製麺/カナダ1号店をバンクーバーにオープン

関連記事

決算 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧