関西フードマーケット 決算/3月期増収増益、関西SMの売上・利益が過去最高

2024年05月14日 15:45 / 決算

関西フードマーケットが5月14日に発表した2024年3月期決算によると、売上高3850億2100万円(前年同期比2.9%増)、営業利益91億6300万円(54.8%増)、経常利益87億900万円(62.6%増)、親会社に帰属する当期利益56億5000万円(32.5%増)となった。

イズミヤ・阪急オアシスと関西スーパーマーケットの経営成績については、収益認識に関する会計基準等による影響を除外した数値を記載している。両社ともに、曜日販促等を強化し客数の回復に努め、値上げの影響による点単価の上昇もあり、既存店売上高が前期実績を上回った。また、粗利率改善に向けての取り組みと同時に生産性向上に向けた取り組みも継続している。

イズミヤ・阪急オアシスの総額売上高は2670億2100万円(3.1%増)、営業利益は56億3900万円(70.1%増)。同社は、2023年4月にイズミヤと阪急オアシスが合併したもの。組織の一元化、特に本社・営業本部機能の効率化を進め、10月からは新システムへの統合を終え、店舗タイプ別の品ぞろえやレイアウトなどの店づくりと運営の標準化をさらに推進した。

特に、デリカ部門や重点販売施策が売上をけん引し、既存店売上高は4.0%増、客数2.2%増、客単価1.7%増となった。販売費および一般管理費は、新システムの導入や人件費単価上昇により全体では増加したものの、生産性の向上に努めた結果、想定通りに推移している。

関西スーパーマーケットの総額売上高は1324億9500万円(2.3%増)、営業利益38億5800万円(33.7%増)と、売上高・営業利益ともに過去最高となった。

既存店売上高は3.3%増、客数0.6%減、客単価3.9%増。販売費および一般管理費は、生産性向上を目的とした省力器具統一による備品費と従業員研修の強化・拡充による教育費の増加で前期実績を上回ったが、想定通りに推移している。

2025年3月期は、売上高3970億円(3.1%増)、営業利益105億円(14.6%増)、経常利益100億円(14.8%増)、親会社に帰属する当期利益65億円(15.0%増)を見込んでいる。

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