H2O 決算/4~6月営業利益94.7%増、百貨店事業で中国人向け売上4.5倍に
2024年08月07日 15:24 / 決算
エイチ・ツー・オー リテイリングが8月6日に発表した2025年3月期第1四半期決算によると、売上高1618億9500万円(前年同期比4.6%増)、営業利益92億6600万円(94.7%増)、経常利益101億9800万円(96.4%増)、親会社に帰属する当期利益264億6400万円(685.0%増)となった。
総額売上高・営業利益ともに第1四半期で過去最高を記録した。期初予想に対し百貨店事業が大きく上振れ、食品事業、商業施設事業、その他事業は概ね想定通り
に推移している。
百貨店事業の総額売上高は約1554億円(25.8%増)、営業利益約80億円(170.3%増)。
堅調な国内売上、急伸するインバウンド売上を背景に、阪急本店を中心とする都心店が好調に推移した。中でも、5月の「労働節」もあり、中国人向け売上が前年の4.5倍超に拡大している。
食品事業の総額売上高は約1034億円(0.3%増)、営業利益約15億円(5.8%減)。
食品スーパーは売上が横ばい、賃金制度変更による人件費増もあり、減益となった。客単価が前年並み、客数回復により既存店売上が前年を上回って推移している。
イズミヤ・阪急オアシスは増益も売上が計画未達。関西スーパーは前年好調の反動もあり減益となるも、ほぼ想定通りの進捗となった。食品製造・宅配は減収減益となり、セグメント全体では増収減益だった。
商業施設事業の総額売上高は約82億円(1.8%増)、営業利益約13億円(46.8%増)。
大井開発が運営するビジネスホテルは高稼働率(95%超)を維持し、増収増益。SC店舗はテナント売上が好調に推移している。
通期は、売上高7020億円(6.8%増)、営業利益295億円(12.6%増)、経常利益300億円(7.6%増)、親会社に帰属する当期利益300億円(37.0%増)を見込んでいる。
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