H2O 決算/4~9月営業利益21.0%減、食品好調もインバウンド苦戦・改装の影響続く
2025年10月31日 15:29 / 決算
エイチ・ツー・オー リテイリングが10月31日に発表した2026年3月期第2四半期(中間期)決算によると、売上高3330億2400万円(前年同期比0.5%増)、営業利益118億5500万円(21.0%減)、経常利益124億1300万円(22.1%減)、親会社に帰属する当期利益69億900万円(74.5%減)となった。
上期の連結業績は前年比で増収減益となったが、概ね想定通りの進捗だったという。
百貨店事業は、前年の高いインバウンド売上実績と改装に伴う売場閉鎖影響もあり、減収減益に。重点顧客のLTV最大化に向けて、阪急本店リモデルが進行している。
海外顧客対応強化に向け、大阪・関西万博で活躍した海外顧客対応人材を採用したほか、阪急本店にて多言語対応するアバター接客の実証実験を開始した。
顧客体験向上と顧客化に向け、専門スタッフによる通訳・店内アテンドを軸としたショッピングサポート体制を整備している。
一方の食品事業は、食品スーパーの売上好調が継続し、増収増益だった。具現化を進める2つの店舗フォーマット(価値訴求型・価格訴求型)が、どちらも手応えがあったという。
省人化に向けたセルフレジ導入については、10月末までに8店舗に導入。検証・運用改善に取り組み、効果の最大化を目指す。
そして9月25日開催の取締役会において、連結子会社であるイズミヤ・阪急オアシスを存続会社、同じく連結子会社である関西スーパーマーケットを消滅会社とする吸収合併および存続会社の商号変更を行うことを決議し、同日付で両社間で合併契約書を締結した。
両社を合併することで、経営の意思決定の迅速化と同時に、分散した経営資源を集中することで競争力を一層強化する。特に、合併による人材の有効活用に加え、グループ内の製造子会社との製販連携を密にし、グループとしてさらなる事業規模の拡大、並びに事業競争力の強化に努めていく。
なお、合併に伴い、存続会社であるイズミヤ・阪急オアシスの商号を「関西フードマーケット」へ変更し、あわせて連結子会社である現・関西フードマーケットの商号を「十三フードマーケット」に変更する。
通期は、同社が保有する東宝の普通株式の一部売却により133億円を特別利益に計上する見込みとなったことなどを要因とし、親会社株主に帰属する当期純利益は、前回発表予想を上方修正した。
売上高は10億円減の6890億円(1.1%増)、営業利益300億円(13.9%減)、経常利益310億円(13.7%減)、親会社に帰属する当期利益は60億円増の240億円(31.1%減)を見込んでいる。
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