ヤオコー 決算/4~9月増収増益、既存店売上高6.3%増
2024年11月11日 17:38 / 決算
ヤオコーが11月11日に発表した2025年3月期第2四半期(中間期)決算によると、営業収益3595億4400万円(前年同期比17.9%増)、営業利益213億1600万円(9.6%増)、経常利益209億700万円(8.0%増)、親会社に帰属する当期利益144億2000万円(5.4%増)となった。
上期の既存店売上高は6.3%増、客数3.5%増、客単価2.6%増、一品単価3.2%増、買い上げ点数0.6%減。
ヤオコー、エイヴィともに売り上げが好調。2024年4月1日、せんどうを連結子会社化した効果もあり、増収増益を計上した。
川野澄人社長は同日行われた決算説明会で、「ヤオコーは南北政策が進み、特に南エリアで客数が増加し、既存店売上高も高い伸びを示している。また、チラシでも、北は日替わり商品に反応するお客様が多く、南は週末まとめ買いが多いので日替わりより、子どもが喜びそうな手軽なメニュー提案が受けるなど違いがある。人件費などコストが上がっているが、フルセルフレジを44店舗に導入したり、デジタルプライサーを16店舗で採用したりと生産性向上を図っている」と述べた。
店舗面では、5月に武蔵浦和店(埼玉県さいたま市)、6月に浦和三室店(埼玉県さいたま市)、9月に久喜吉羽店(埼玉県久喜市)と東鷲宮店(埼玉県久喜市)をオープンした。9月末の店舗数はグループ計234店舗。
店舗を拠点とするヤオコーネットスーパーは24店舗で展開している。今期は各店の黒字化を優先しているが、来期以降拡大の予定だ。
さらに、上期の業績好調を受け、大型改装投資を2店舗の予定から8店舗に増やす。川野社長は「新規出店のコストが上がる中、既存店で稼ぐことが大事。ヤオコー単体で200店舗近くなっているので、店舗年齢が上がっているという事情もある。積極的に既存店改装を進める」と説明している。
通期は、営業収益7070億円(14.1%増)、営業利益314億円(7.1%増)、経常利益305億円(5.6%増)、親会社に帰属する当期利益187億円(2.5%増)を見込んでいる。
取材・執筆 鹿野島智子
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