良品計画 決算/9~11月売上21.3%増で過去最高、国内・中国好調で通期上方修正
2025年01月10日 16:24 / 決算
良品計画が1月10日に発表した2025年8月期第1四半期決算によると、営業収益1976億9000万円(前年同期比21.3%増)、営業利益219億5700万円(58.2%増)、経常利益212億9000万円(49.0%増)、親会社に帰属する当期利益149億5500万円(52.6%増)となった。
営業収益、営業利益、経常利益が大幅な増収増益となり、四半期ベースでいずれも過去最高を更新。親会社株主に帰属する四半期純利益も大幅な増益となった。
営業収益は、国内外での新規出店に伴う店舗数の増加に加え、国内の売上が好調に推移したことで増収。国内の売上伸長に伴い営業総利益率の改善が進んだほか、販管費率も低下したことで営業利益率は11.1%となっている。
第1四半期末における無印良品(ライセンスドストアを含む)の店舗数は、国内外計1348店舗となった。国内では、郊外の生活圏を中心に29店舗を出店し、計649店舗となる。海外では、中国大陸、台湾、タイ、ベトナムなどに23店舗を出店し、計699店舗となった。
国内事業における第1四半期の営業収益は1221億200万円(25.0%増)、セグメント利益は150億3600万円(50.7%増)。
営業収益は、スキンケアや日用消耗品をはじめとする生活雑貨が好調に推移したほか、SNSや自社アプリMUJI passportなどを通じた継続的なマーケティング活動が集客に寄与した。スキンケア商品を中心とした商品ミックスの改善により営業総利益が増加。人件費をはじめとする販管費の増加を吸収したことで増益となった。
東アジア事業の営業収益は540億7300万円(16.3%増)、セグメント利益は111億1000万円(30.7%増)。為替影響も加わり、増収増益となっている。
中国大陸は、景況感の下げ止まりの兆しが見られる中、中国最大のECイベント「ダブルイレブン(W11)」商戦を中心にオンライン販売が好調に推移した。
そのほか台湾、香港も増収増益。一方、韓国は、増収減益となっている。
東南アジア・オセアニア事業の営業収益は108億5600万円(26.6%増)、セグメント利益は11億3300万円(40.0%増)。
タイ、ベトナムなど東南アジアへの出店を強化し、出店経費や人員強化に伴う経費が増加。だが、為替による押し上げ効果で増収増益となった。
欧米事業の営業収益は106億5700万円(4.6%増)、セグメント利益は22億5300万円(95.6%増)。為替影響も加わり、増収増益となる。
北米では、不採算店舗を閉鎖。店舗運営力が向上してきた中で、特に衣服・雑貨の売上が好調に推移した。欧州では、前期に事業再編を実施。不採算店舗の整理を進めたほか、前期に在庫を消化したことで値引きも抑制し、増収増益となった。
通期は、国内事業・中国事業などが想定を上回って好調なことを踏まえ、業績予想を上方修正した。営業収益および各段階利益が過去最高を更新する見込みだという。
営業収益は200億円増の7540億円(14.0%増)、営業利益は90億円増の640億円(14.0%増)、経常利益は90億円増の620億円(11.2%増)、親会社に帰属する当期利益は60億円増の440億円(5.9%増)を見込んでいる。
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