サンマルクHD/客単価・客数を伸ばす施策が奏功、カウンター席を増やし満席率アップ
2025年11月26日 11:19 / 経営
サンマルクホールディングスの今上期(4~9月)は増収増益を確保した。サンマルクカフェや鎌倉パスタの既存店が堅調に推移。藤川祐樹社長は客単価と客数を上げるための取り組みが「着実に実を結んできている」と手ごたえを感じている。
サンマルクカフェでは4月に値上げを実施。それに伴って、4月の客単価は前年同期比10.5%増と伸びた。
通常値上げをすると、客数は減る傾向にあるが、客数は4月以降もプラスを維持した。その要因として「プレミアムチョコクロ」などの商品施策が奏功した。
さらに店舗のレイアウト変更も客数増に寄与している。
藤川社長によると、コロナ禍を経て一人で来店するケースが増えているという。サンマルクカフェでは通常、1つのテーブルに椅子が2つというレイアウトが多い。一人の来店が増えると、席が50%しか稼働してないのに満席ということも発生する。
「そこでコロナ禍以降、改装によってカウンター席を増やしている。そうすることで実質的な満席率を増やすことができる」
これらの結果、1店舗あたりの売上はコロナ前と比較して20%増えている。
鎌倉パスタも同様に既存店の客単価と客数はともに前年比でプラスを維持。上期の既存店売上は6.4%増となっている。
「鎌倉パスタは11月末からグランドメニューを変更する予定。これは実験店レベルで客単価を3%上げる結果になっている。このようにインフレに合わせたメニューを投入することで、客数を損なわずに客単価を上げていく。こうした取り組みは派手さはないが、着実に実を結んできている」
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