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イオンクレジットサービス/円高で売上高4.1%減、経常利益45.7%減

2009年09月29日 / 決算

イオンクレジットサービスが9月29日に発表した2010年2月期第2四半期決算によると、売上高は849億3100万円(前年同期比4.1%減)、営業利益86億9700万円(43.3%減)、経常利益84億1700万円(45.7%減)、当期損失61億7200万円(前期は70億7600万円の当期利益)となった。

国内事業の動向は、提携先企業やインターネットを通じた募集を継続して強化。イオンカードセレクトは、発行開始から6か月間で有効会員数を21万人に拡大した。公共料金、医療機関などの加盟店開発の強化にも注力し、毎月5日・15日・25日の利用でポイントが2倍貯まる「お客さまわくわくデー」の推進、メーカー協賛による商品毎のボーナスポイント提供など、カード稼働率向上に継続して取組んだ。

国内の有効会員数は期首より59万人純増の1756万人、稼働会員数は期首より52万人純増の1075万人となり、カードショッピング取扱高は1兆491億4700万円(6.0%増)と拡大した。

電子マネー事業では、商業施設や商店街での利用店舗の開発に取組み、地方自治体、観光施設と提携したWAONカードの発行など、地域マネー化を積極的に推進。「定額給付金キャンペーン」や「WAON発行枚数1000万枚突破記念」などの利用促進キャンペーンを実施し、WAON発行枚数は1090万枚(期首比320万枚増)、電子マネー総取扱高は2332億円(209.0%増)に拡大した。

インターネット事業では、ネットメンバーを175万人に拡大し、メンバー専用サイト「ときめきポイントTOWN」の加盟店数拡大に取組み利便性向上などを図った。カード会員にはウェブ上で利用明細や催事情報が確認できる「ご利用明細ウェブ宣言」を開始。これらの取組で国内事業の売上高は595億4000万円(1.5%減)となった。

中国・香港では香港のクレジットカード事業で会員募集を強化し、提携先企業と一体となった利用促進企画を展開、カードショッピング取扱高拡大に努めた。香港での売上高は6億3200万香港ドル(2.7%増)となった。中国では、北京、青島、広州などのイオン店舗で、ハウスカード発行業務の受託を推進し、日本国内で好評の1日優待「ワンデーパスポート」を実験導入した。ハウスカード会員数は期首より4.3万人増の7.1万人に拡大した。

タイでは、クレジットカード事業で提携先企業での会員募集を強化し、カード会員数を179万人、メンバーカード会員数を349万人に拡大。ハイヤーパーチェス事業では、日系大手バイクメーカーとの共同プロモーション展開で取扱高の拡大を図った。タイでの売上高は51億800万バーツ(1.5%増)。

このほかインドネシアでは1500店舗の加盟店ネットワークを構築し、加盟店との共同企画を実施するなど、ハイヤーパーチェス事業の業容拡大に取組んだ。下期は単月度黒字化を目指す。ベトナムでは、現地家電チェーンなどの加盟店開発を強化し、営業基盤の確立に継続して取組んだ。さらにインド(ムンバイ)、カンボジア(プノンペン)に駐在員事務所を開設し早期の事業開始を目指す。

海外のクレジットカード事業は、クレジットカード会員数は314万人、メンバーカード会員数は406万人となり、合計で期首より24万人増の720万人に拡大した。カード会員の拡大により売上高は現地通貨ベースで増収となったものの、円高の影響により253億9000万円(9.8%減)となった。

通期は売上高1761億円(0.1%増)、営業利益220億円(17.3%減)、経常利益215億円(19.8%減)、当期利益6億円(95.9%減)を見込んでいる。

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