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イオン/営業利益2.5倍

2010年07月07日 / 決算

イオンが7月7日に発表した2011年2月期第1四半期業績によると、売上高は1兆2145億2900万円(前年同期比2.5%減)、営業利益217億8100万円(149.8%増)、経常利益247億2300万円(146.7%増)、当期利益192億6900万円(前年同期は24億9200万円の当期損失)となった。

国内GMS事業各社は、前期から本格的に取り組んでいるコスト構造改革を強力に推進し、収益構造を大きく変革することにより、大幅な増益を達成した。

イオンリテールの既存店売上高は、厳しい消費環境に加え、ゴールデンウィーク直前までの天候不順の影響もあり、衣料品をはじめ季節商品が伸び悩むなど、3.5%減(衣料5.4%減、食品2.9%減、住居余暇2.5%減)となった。だが、前期から経費削減を進めるとともに、在庫削減、グループインフラのさらなる活用等による荒利益率の改善に取り組み、前年同四半期比で営業利益は増加した。

国内SM事業では、イオンリテールが分割したSM等70店舗を承継し、新たに加わったマックスバリュ6社をはじめ、地域に根ざした営業体制の構築を図った。「トップバリュ」やグループ共同調達商品の販売を拡大するほか、店舗運営においてもローコストオペレーションの実現に努め、競争力の強化と収益改善を図ったところ、国内SM事業は新規出店の寄与もあり、増収増益を確保した。

中国の総合小売事業(連結対象期間は1月から3月)は、増収増益となった。アセアンの総合小売事業(連結対象期間は1月から3月)は、マレーシアで第1四半期から、コンセ売上高を純額表示に変更したことにより減収(前年同四半期実績を当期の処理に合わせて比較すると増収)だったが、衣料を中心に引き続き堅調に推移。

営業利益については、荒利益率の改善や販管費の削減にも努め、増益を確保。タイでは、低価格商品の訴求等により客数や買上点数の増加につながったほか、荒利益率が対前年同四半期比で改善し、増収、営業利益の増益を確保した。

コックスとブルーグラスは、8月21日からの合併効果を最大化するために、それぞれコスト構造改革やMD改革に取り組んだが、天候不順の影響等により減収となった。

イオンモールは、既存SCの専門店売上高や来店客数が前年同四半期実績を上回ったうえ、SCオペレーションを中心としたコスト構造改革を継続して進め、増収増益となった。

■セグメント別収益は下記のとおり。

総合小売=売上高9912億1200万円、営業利益28億8000万円
※ゼネラル・マーチャンダイズ・ストア(GMS)、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、百貨店など。

専門店=売上高1232億1900万円、営業損失13億100万円
※婦人服、ファミリーカジュアルファッション、ヘルス&ビューティー、靴などを販売する専門店

ディベロッパー=売上高416億500万円、営業利益92億300万円
※商業施設を開発・賃貸運営するディベロッパー

サービス等=売上高2633億5000万円、営業利益91億9900万円
※金融、アミューズメント、外食、店舗メンテナンス、卸売業等

通期の業績は、売上高は非公表で、営業利益が1450億~1550億円、経常利益は1450億~1550億円、当期利益は320億~380億円の見通し。

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