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ムトウ/ネット戦略の強化で当期利益8倍

2008年11月03日 / 未分類

ムトウが10月31日に発表した2009年3月期中間決算によると、売上高は294億8300万円(前年同期比7.1%増)、営業利益は16億200万円(75.3%増)、経常利益は17億4300万円(同64.1%増)、当期利益は11億3300万円(722.4%増)と増収増益となった。

ことし8月に東京支店を開設し、商品企画力の向上とインターネット戦略の強化などに取り組み、業績は順調に進んだ。

セグメントの状況をみると、通信販売事業では、カタログ販売は主力の「RAPTY(ラプティ)」をはじめとした既存の基幹カタログで、マーケットトレンドをとらえた商品企画力の向上や売り場提案力の強化に取り組んだ。

さらに、3月にはF2層顧客に対してアパレル商材中心の「RARANT(ララント)」、4月にはF1層顧客に対して雑貨商材中心の「RDECO(アールデコ)」カタログを創刊した。これらの施策で既存のアパレル系カタログを中心に業績は堅調に推移している。

また、インターネット販売では、3月オープンの「ロマンティックプリンセス(姫系)」、大きいサイズ専門の「MICO(ミコ)」サイトに続き、4月に「ミエルクリシュナ」、5月に「ハニーズ」サイトをオープンし、カタログを介在しないインターネット独自商品の拡充を図り、ネットTOネット事業を本格的にスタートさせた。また、カタログ掲載商品のカタログTOネット事業についてもインターネットの機動力を活用した販促活動を行い、会員数と売上高が順調に拡大している。

一方、生協販売では、カタログページ数と投入媒体を増加し、売場の拡大を図ることで、売上拡大を進めるとともに、商品調達での直貿比率を高め、収益構造の改善に取り組んでいく。

なお、通期の見通しでは、ガソリン高に伴う物流費のコスト増が見込まれることや個人消費のさらなる落ち込みが予想されるが、中間期の業績が順調に推移したことで変更はなく、売上高は607億円、営業利益は23億円、経常利益は24億円、当期利益は15億円となる見込み。

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