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H2O/阪急・阪神百貨店合併で、売上高26.5%増

2008年11月03日 / 決算

エイチ・ツー・オーリテイリングは10月31日、2009年3月期中間決算を発表した。売上高は2466億5900万円(26.5%増)、営業利益60億700万円(1.3%増)、経常利益73億4200万円(8.7%増)、当期利益39億4700万円(26.6%増)と増収増益となった。

百貨店事業では、阪急百貨店が、うめだ本店にことし2月に開業した阪急百貨店メンズ館の上半期の売上高が117億円と、当初の想定を上回り推移したことで、売上高は5.6%増収となり、全体の売上高は0.8%減収となった。

阪神百貨店は、婦人服・紳士服など衣料品が苦戦し、売上高は1.9%減。百貨店事業全体では、阪神百貨店の上半期の業績が加わったこともあり、百貨店事業の売上高は1865億600万円(36.5%増)、営業利益45億4900万円(5.5%増)となった。

スーパーマーケット事業は、阪急ファミリーストア今里店(大阪市)をオープンしたほか、阪急ニッショーストア・阪急オアシスの各店舗の改装を実施するとともに、昨年度から導入した新発注システムの対象を生鮮にまで拡大し、発注精度の向上を図り、売上高435億2200万円(3.7%減)、 営業利益4億6900万円(6.9%減)。

プロパティマネジメント事業は、JR大井町駅前再開発(東京都品川区)に伴う大井町デイリーショッパーズの閉鎖や一部賃借料の減少などにより、売上高45億600万円(6.6%減)、営業利益7億400万円(23.9%減)となった。

そのほかでは、会員制個別宅配事業を手がける阪急キッチンエールでは、4月より展開エリアを京都市内・大阪市内に順次拡大し、事業規模の拡大を図った結果、会員数が約3,200名増加し、2ケタ増収となった。

下半期は、11月に開業するSC「阪急西宮ガーデンズ」(兵庫県西宮市)の核店舗として阪急百貨店が売場面積約25,000㎡の西宮阪急を出店するとともに、スーパーマーケット事業でも3店舗出店と、阪急百貨店と阪神百貨店の合併、スーパーマーケット事業での合併など、経営体制の効率化を図る。

通期見通しは売上高5268億円、営業利益171億4000万円、経常利益182億円、当期利益95億円を見込んでいる。

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