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リンガーハット/ちゃんぽん事業悪化で売上高13.6%減、

2009年07月13日 / 月次

リンガーハットが7月13日に発表した2010年2月期第1四半期決算は、売上高78億3800万円(前年同期比13.6%減)、営業利益5700万円(689.7%増)、経常利益2600万円(前期は2600万円の経常損失)、当期利益3700万円(34.0%増)となった。

事業別の概況は、長崎ちゃんぽん事業でちゃんぽん専門店としてのブランドの再構築を図り収益を向上させるため、昨年度下期よりクーポンの販促活動を中止し、コストを最小限に抑え、店舗毎に調査結果がタイムリーに出る顧客満足度調査を活用したQSCの向上に努めた。

商品面では、「野菜がたっぷりとれる長崎ちゃんぽんリンガーハット」として、より商品力を向上させ、食糧自給率向上に貢献する日本の野菜の使用を推進。

まず、4月よりぎょうざの野菜の国産化を実現し、鹿児島県、静岡県では全メニューを全量国産野菜で販売。

7月からは千葉県、熊本県、また都市部への先行導入として九州では福岡天神店、関東では渋谷南口店に拡大し、早ければ今秋中に全国で販売する。

また、チャーハンの自社工場での内製化も開始し、自社工場での製造販売で品質向上、安心安全、低コスト化に貢献しているという。

出店面では、フードコート3店(イオンモール広島祇園店、ニッケコルトンプラザ店、ジャスコ相模原店)、テナント2店舗(新宿靖国通り店、武蔵小金井アクウェルモール店)の5店舗を出店。売上高は53億2900万円(16.2%減)、営業利益3000万円(前期は営業損失8000万円)と大幅増益を達成した。

とんかつ事業では、期間限定の季節のとんかつを定期的に投入し、ご飯、豚汁などの基本商品の品質向上を図った。また、調理教育の充実や身だしなみの向上のため、専属調理トレーナーを配置し、現場で指導する体制にした。

さらに、食用油の還元浄化装置を導入し、とんかつの品質向上と廃棄量を減少させた。店舗面では武蔵小金井アクウェルモール店、イオンモール広島祇園店を出店。売上高は23億8000万円(7.7%減)、営業利益2億400万円(32.2%減)となった。

和食事業の長崎卓袱浜勝では、卓袱料理のほか会席料理のメニューバリエーションを増やし、地元顧客や観光客の集客を図った。

また「ぐるなび」へ加盟するなど、インターネットからの受予約の体制を強化。さらに、素材にこだわった「和華蘭」ブランドの豚の角煮の通販事業を立ち上げ、6月に販売を開始した。事業売上高は5500万円(19.4%増)、営業損失400万円(前期は営業損失800万円)となった。

建築事業の売上高は3億4400万円、、営業利益1100万円(62.4%減)だった。通期は売上高326億円(7.8%減)、営業利益7億5000万円(368.8%増)、経常利益6億円、当期利益3億円を見込んでいる。

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