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ブリオッシュ ドーレ/ヨドバシAkibaに出店、10年で100店120億円を計画

2015年11月20日 / トピックス商品店舗店舗リポート

プロントコーポレーションは11月20日、東京・秋葉原の商業施設「ヨドバシAkiba」1階自由通路ワイワイマルシェに「ブリオッシュ ドーレ ヨドバシAkiba店」をオープンした。

<ブリオッシュ ドーレ ヨドバシAkiba店>
ブリオッシュ ドーレ ヨドバシAkiba店

「Brioche Doree(ブリオッシュ ドーレ)」は、世界で1260店をレストランを展開するフランスのLE DUFF GROUPE(ルデュッフグループ)の創業ブランドのベーカリーカフェ。

日本での展開はプロントコーポレーションが担当し、2015年は5店を出店、2016年は10店を出店し、15店体制とする。10年間で100店、事業売上高120億円を計画する。

<客席>
客席

「ベーカリーとカフェを併設した店舗の元祖といわれ、パリのシャンゼリゼ通り、オペラ座、リヨン駅や空港などに数多く出店し、フランス国内で300店以上、全世界で約500店を展開するフランスでもっとも親しまれているベーカリーカフェ」という。

日本1号店は、2014年4月から2015年5月まで、横浜駅西口で期間限定で運営した商業施設「西口ルミネ」に出店していた。

2015年3月3日に、東京・大手町の「大手町野村ビル」地下1階に直営店で「大手町店」をオープン。11月9日には、九州初出店となる「天神ソラリアステージ店」を福岡・天神の「天神ソラリアステージ」にフランチャイズでオープンした。

<注文カウンター>
注文カウンター

「ヨドバシAkiba店」は、直営店で3号店の位置づけ。11月20日は、神奈川県茅ケ崎市のJR茅ヶ崎駅の駅ビル「ラスカ茅ヶ崎」にフランチャイズで「ラスカ茅ヶ崎店」をオープンした。

11月27日にも、神奈川県小田原市の小田原駅東口ロータリー前の商業施設「トザンイースト」にフランチャイズでオープンする予定だ。

<看板商品の定番ベーカリー>
看板商品の定番ベーカリー

フランスの本物の商品を販売することを第一に、フランス国家最優秀職人(MOF)が開発したレシピによる、フランス産小麦や発酵バターを使用したクロワッサンやブリオッシュ、バゲットなど約60種類を店内で焼き上げて提供する。

ベーカリーメニューは、ブリオッシュ ドーレのオリジナルメニューを中心に展開。ドリンクはプロントが提供するメニューをアレンジして提供する。

クロワッサン(税込み190円~)、ブリオッシュ(150円~)、バゲット(320円~)、サンドイッチ(380円~)、クロワッサンサンドイッチ(380円~)、クロワッサンピザ(380円~)、タルトレット(420円~)、フラン(380円~)などを販売。ベーカリーメニューの商品構成比率は、惣菜パン60%、スイーツ系40%とした。

<ドリンクメニュー>
ドリンクメニュー

ドリンクはコーヒー(M350円、L400円)、紅茶(M340円)、ホットショコラ(M400円、L450円)のほか、アルコールメニューとして、ザプレミアムモルツ480円、カールスバーグ500円、赤ワイン・白ワイン(各グラス500円)を提供する。

ヨドバシAkiba店では、平均客単価650円~750円、月商1200万円~1500万円を計画する。

大手町店の平均月商は800万円、天神ソラリアステージ店の平均月商は1500万円程度で推移している。大手町店は、「大手町野村ビル」のオフィスで働く人が中心に来店する立地で、出店場所の人通りの要素が月商の差となっていると分析している。

<店舗の外からオーブンが見える演出>
店舗の外からオーブンが見える演出

店内にベーカリーオーブンを設置し、フランスから直輸入の冷凍パン生地を焼き上げ、商品を製造。リーズナブルな価格でおいしい商品を提供することを目的に、焼き上げてから約2時間で商品を売り切る運営を理想とする。

幅広い客層が利用することを想定しているが、30代~60代までの女性の利用が多く、来店客の約60%は女性となっている。

標準的な店舗の売上では、テイクアウト50%、イートイン50%程度の構成比だが、駅前立地では、テイクアウト60%、イートイン40%の構成比となる。

<サンドイッチとスイーツを併売>
サンドイッチとスイーツを併売

営業時間は7時~22時まで、時間帯別に店頭に並べる商品を変更。モーニング7時~11時、ランチ11時~15時は、サンドイッチを中心とした構成。

ティータイム15時~18時は、スイーツ系の構成比を高め、ディナータイム18時~22時は、お酒にも合うメニューを販売する。

モーニングのセットメニューは大手町店とヨドバシAkiba店で販売。クロワッサンとコーヒーをセットで380円で展開する。売上高の約60%は、モーニングとランチで占めており、オフィスワーカーの需要が強いという。

<クロワッサンサンドイッチ>
クロワッサンサンドイッチ

現在、ランチのセットメニューは大手町店のみで展開。ディナータイムはセットメニューを販売していないが、来年にはワイン付のセットメニューを販売する予定だ。

提供メニューのうち約70%はフランス本国と同様のレシピで展開。クロワッサンサンドイッチなど、フランスにはない日本独自のメニューも30%程度、取り入れている。

<スイーツ系メニュー>
スイーツ系メニュー

商品味わいは、基本的にはフランス本国を再現しているが、スイーツ系メニューの甘さは日本人向けに控えめの甘さとした。甘さの要素は、日本とフランスで一番大きな差がある部分で、フランスでは、非常に甘い味わいが好まれる傾向が強いという。

フランス本国の新商品は3か月に1回のサイクルで、5~10品目を投入し、商品の入れ替えを実施している。日本でも、同様に日本オリジナルメニューを加えながら、3か月に1回のサイクルで10品目程度の新商品を投入する予定だ。将来的には、季節ごとに年に4回、季節限定商品も販売する計画だ。

店舗形態は、フランスでは、10m2程度のテイクアウト専門店から66m2程度のイートイン併設店、165m2程度の大型店まである。

日本では、ベーカリーカフェ形態での出店を想定しており、82.5m2~115.5m2程度の人通りの多い物件を探している。全国の主要都市で、路面店(商店街)、駅ナカ、駅ビル、ショッピングセンターといった立地を想定する。

<フランソワ グザビエ コラ氏>
フランソワ グザビエ コラ氏

ルデュッフグループでRepresentative Director for Asiaを務めるフランソワ グザビエ コラ氏は「1号店のテストマーケティングで日本人の味の好みなどを理解した。商品は、間違いなく日本でも受け入れらており、リピーターも増えている。これから全国展開を本格的に開始する。是非、フランスの本物の味わいを手軽に楽しんでもらいたい」と語った。

店舗概要
所在地:東京都千代田区神田花岡町1-1
ヨドバシAkiba1階
TEL:03-5298-5551
店舗面積:56.1m2
席数:17席
営業時間:7時~22時
店休日:無休

■ブリオッシュ ドーレ
http://www.briochedoree.jp/

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