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文教堂/筆頭株主となったジュンク堂と資本提携

2009年09月15日 / 経営

文教堂グループホールディングスは9月14日、ジュンク堂書店との間で、資本提携を行うとともに、両社の協力関係について協議を行うことに合意したと発表した。

文教堂の株式224万7000株(発行済株式総数の20.40%、総株主の議決権の24.95%)をジュンク堂が取得。ジュンク堂は、安定株主として長期保有する方針だ。今後の経営については独自性を生かしていく予定で、従業員や店舗などについても特に変更はない見通し。

文教堂は書籍販売市場の活性化を目的として、ジュンク堂の発行済株式総数の51%を保有する連結親会社である大日本印刷(DNP)グループとの協力関係についての協議を開始する。

文教堂は首都圏を中心に186店舗の書籍、雑誌の専門店、DVD、CD、文具、ホビーなどの複合店舗を展開(2008年8月期連結売上高512億700万円)。ジュンク堂は専門書を中心とした都市型大型店舗を全国に展開している(2009年1月期売上高421億6900万円)。

文教堂はベストセラーや売行良好書の売上で国内最大規模のシェアを持つ。ジュンク堂は売場面積3000㎡以上の超大型店の運営に加え、専門書カテゴリで独特のノウハウを保有している。両社の協力関係では補完的で相乗効果が期待できるうえ、経営効率化についても販売や在庫データの共有化などによる販売政策の連携や情報システム、店舗の共同開発、人材の相互研修を図ることなどを予定している。

出版書店業界は市場が縮小しているが、大手チェーンによる市場占有率は高まっている。2社は、将来を見据えた業容の拡大と、経営の効率化が急務であると判断した。

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