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セブンイレブン/60億円投資、デリカ専用工場に野菜工場を併設

相模原ベジタブルプラントは、種まきから収穫まで、自動化することで人の手を介する工程を最小限にとどめることで、野菜そのものの衛生管理を大幅に改善している。

<播種室>
播種室

種まきの工程である播種では、生産過程で発生する衛生管理や移植作業の手間を考慮し、一般的なウレタンマットを使用したパネル式ではなく、栽培専用の「コマ」を採用した。

<栽培専用のコマを使用>
栽培専用のコマを使用

自動化技術により、コマへ土台となる寒天(約20mg)を注入し、種まきまでを実施する。コマへの播種作業の良品率は95%で、ほぼ検品の必要はない。

播種工程は1台で1時間あたり2000粒の種をまくことができる。

<播種工程>
播種工程

播種が終わったコマは、暗処理をするためのバットの詰められ、人の手が介するのは、コマを設置する作業とバット詰めの作業に限っている。

<バット詰めの作業>
バット詰めの作業

暗処理は、種子の発芽を暗所で促す工程で、播種後、約24時間は光を照射せずに、暗所で保管することで発芽率を向上させる。

通常の発芽率は、60%程度だが、暗処理をすることで、90%まで改善するという。

工場内の温度は、野菜の育成に最適な20~23度程度に保たれており、種まきから収穫まで同じ温度帯で管理している。

<垂直搬送機>
垂直搬送機

施設内には、垂直搬送機を設置しており、異なるフロアにある野菜自動生産室への上下階への移動を行う。部屋と部屋の間の水平の移動では、AGV(無人搬送車)を導入する計画だ。

<野菜自動生産室の入口>
野菜自動生産室の入口

栽培棚内の「コマ」は、生育状況に合わせて連続的に動いているため、動きにあわせてすべて自動化された技術によりコマを投入する。1棚に対して1日あたり540コマを投入することができる。

1段目のロボットアームには、発芽した苗を間引きするセンサーが入っており、生育不良と判断したものは、生育過程から自動的に排除される仕組みをシステム化している。

<栽培棚へコマを投入>
栽培棚へコマを投入

栽培棚は8段構成で、1段目が育苗で13日間、8段目が生育1工程で9日間、4~7段目が生育2工程で12日間、2~4段目が生育3工程で4日間、播種から38日間で収穫ができる。1日あたり400株を出荷する生産サイクルを想定している。

<野菜自動生産室の全景>
野菜自動生産室の全景

<苗の育成>
苗の育成

コマの移動は、棚の両端にロボットアームを設置しており、毎日稼働している。

<ロボットアームでコマを移動>
ロボットアームでコマを移動

玉川大学と開発したLED光制御技術は、種まきから発芽、育成、収穫までそれぞれに必要な光源を変えることができるのが特徴で、育成工程によって光源を変化させている。

<野菜の育成状況にあわせて光源を変更>
野菜の育成状況にあわせて光源を変更

収穫直前の育成を行う棚では、機能性処理を行うことで主にビタミンCを増量させている。

露地栽培では達成不可能な野菜の高機能化を実現したことで、ビタミンCの含有量が増え、栄養機能食品として規格もクリアしている。

<機能性処理>
機能性処理

水耕栽培では、室内の湿度があり、栄養価の高い水を循環させるため、水に藻が生えやすい欠点がある。そのため、水の循環では露出を最小限にしている。

<水の露出は最小限に抑えた>
水の露出は最小限に抑えた

野菜工場内には、生産した野菜の成分を分析する分析室を設置した。高速液体クロマトグラフィー、分光高度計など各種分析機器を導入し、細菌の有無や栄養成分の分析を行っている。

ビタミンC以外の栄養成分の分析も予定しており、収穫物の日常的な栄養成分の分析、新規の高機能野菜の開発に活用するという。

<分析室も設置>
分析室も設置

新工場の概要
運営企業:プライムデリカ株式会社
工場名称:「Sagamihara Vegetable Plant(相模原ベジタブルプラント)」
所在地:神奈川県相模原市南区当麻2575‐1
延床面積:7872㎡
竣工年月:2018年8月
工場稼働:稼働開始2019年1月、フル稼働2020年春頃(予定) 
生産野菜:リーフレタス(3品種)
生産能力:1日あたり約3t(フル稼働時を想定)
販売場所:神奈川県内の一部店舗から商品を販売(順次拡大)

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