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セブン&アイ/高田賢三氏と衣料品PB

2016年05月19日 16:19 / 商品経営

セブン&アイ・ホールディングスは5月19日、そごう・西武とイトーヨーカドーのプライベートブランド(PB)「セットプルミエ」において、8月下旬から1年間、世界的デザイナー高田賢三氏とコラボレーションしたカプセル・コレクションを展開すると発表した。

<セットプルミエ>
セットプルミエ

高田氏が15年ぶりに手掛けるファッションで、「セットプルミエ」のブランドコンセプトは「すべての人に上質を」。

そごう・西武20店、イトーヨーカドー15店に1店当り5~15坪の売場を展開し、販売目標は2社合計で約10億円。

婦人服で、ジャケット、スカート、パンツ、シャツ、ニット、カットソー、コート、ワンピースなど衣料品57型、雑貨38型を展開する。

高田氏自らが、素材選びからデザインなど細部まで入り込む。アイテムは、好調に推移する雑貨マーケットを踏まえ、衣料品6割に対して雑貨4割に拡大する。

価格帯は800円~3万9000円の予定。ジャケット1万9000円~2万5000円、コート2万9000円~3万9000円、雑貨800円~2万4000円。

メインターゲットは30~40歳の女性で、独自の花柄や色使いに特徴がある上質なデイリーウェアを提案。

独特の花柄デザインを得意とする高田氏が、今回は「とても大好きな花のひとつ」という「芍薬」をモチーフとしてさまざまなアイテムに使用する。

高田氏は世界から最も尊敬される日本人デザイナーの1人であり、今年、フランス政府よりフランスの最高勲章「レジオン・ドヌール勲章」を受章するなど、その動向は常に世界から注目されている。

一方、70年代の西武百貨店は、ヨーロッパ文化をいち早く取り入れ、ファッション業界をけん引していた。

そこで活躍したのが、今や世界的な名声を得た若き日の日本人デザイナー達で、パリ在住だった高田氏の才能を見出したのも当時の西武百貨店だったという。

ファッションを通じて、互いに尊敬、信頼しあう間柄であったからこそ実現した夢のコラボレーションという。

2016年秋冬のファッショントレンドは、個性的な色・柄が特徴と予測する。しばらくノームコアと呼ばれる無難な服が受け入れられた反動から、これからはSNSで拡散して見映えを楽しむような、多彩な色や柄を使った個性的なファッションがトレンドとして注目される。

1970年代に高田氏がそれまでの既成概念を打ち崩し、花柄やカラフルな色彩、世界の民族衣装のエッセンスも積極的に採り入れて作り上げた独自のスタイルを打ち出す。

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