日本マクドナルド/コーヒーを一新、イベントに筧利夫さんが参加
2017年01月12日 16:40 / 商品
日本マクドナルドは1月12日、六本木ヒルズで、プレミアムローストコーヒーリニューアル発表会を開催した。
2017年のメニュー戦略テーマである「おいしさ向上宣言」の第1弾商品で、2012年のプレミアムローストコーヒーのリニューアル以来、5年ぶりに一新した。
新プレミアムローストコーヒーは、華やかな香りのエチオピア産モカを新採用し、焙煎方法、抽出方法を変更した。S税込100円、M150円の価格は据え置いた。
同日は、俳優の筧利夫さん、コーヒーアドバイザー・コーヒー鑑定士の中平尚己さんを招き、トークイベントを開催した。
筧さんは「飲みやすくこれまでは味わいが変わり、コクと香りが鼻に抜けていく。星6つ半の味わいです」と語った。
中平さんは「ハンバーガーのおいしさを引き出し、香りを感じられるコーヒーなので、ハンバーガーとセットで楽しんでもらいたい」と述べた。
メニューマネジメント部上席部長の若菜重昭氏は「全国のお客様に定着しているコーヒーの味わいを一新することは非常に勇気のいる決断で、ハードルも高かった。コーヒー単独で飲んでおいしいだけでなく、ハンバーガーやスイーツとあわせ飲んでもおいしい主張すぎない味わいを目指した。豆、焙煎方法、抽出方法を見直し、マック史上、最高にリッチな味と香りを実現した」とコーヒーを解説した。
日本マクドナルドでは、年間12億人が来店し、ホットコーヒーは1店あたり平均で3万7000杯を販売している。スケールメリットとグローバルに広がる調達網を生かした仕入れで、100円の価格を実現した。
これまで使用していたブラジル、コロンビア、グァテマラ産の豆にエチオピア産を追加し、豆の特性に応じて焙煎方法を変更した。
既存のペーパードリップ式のコーヒーマシンを活用することで、ハンドドリップで入れるコーヒーの味わいを目指した。
ハンドドリップと同様に、抽出過程で、コーヒーを蒸らす工程を加えることで、甘味、酸味、苦み、渋みのバランスのとれた味わいを提供するという。
プレミアムローストコーヒーは2008年から販売を開始し、2012年にリニューアルを行っている。
2012年から2017年までに、コンビニでのコーヒーの本格販売やブルーボトルコーヒーのようなハンドドリップを特徴とするサードウェーブコーヒーが上陸するなど市場が変化し、お客の嗜好も変化している。
これまでは、シアトルコーヒーのように深煎りでコクのある味わいが支持されていたが、現在は、浅煎りで香りがあり、すっきりとした味わいが支持を集めていると分析している。
コンビニのコーヒーマシーンでは、蒸らしの工程がないため、味わいの差別化ができると見込んでいる。
若菜部長は「他社にはない焙煎、抽出方法を採用し、独自の味わいを提供することで、お客様にマクドナルドを選んでもらいたい」と語る。
リニューアルではカップも変更し、白をベースとしたデザインに一新した。白を基調としたカップにすることで、コーヒーの黒を引き立てる。
コーヒーの風味を大切にするため、抽出後30分以内の商品のみを提供し、規定時間をすぎた商品は廃棄する。
リニューアルは日本国内の取引先と共同で行い、コーヒー豆の焙煎は日本国内で行っている。
1月16日~20日の7時~10時には、朝5日間「ホットコーヒー売りません」。無料でお試しいただけますキャンペーンを実施。全国約2900店で、合計200万杯を無料配布する計画だ。
1月16日から、プレミアムコーヒー(ホット)「最高リッチな味と香りに生まれ変わった」篇のTVCMの放映も開始する。
1月12日~2月12日には、「星いくつ?キャンペーン」を開催。プレミアムローストコーヒーを飲んだ感想をツイッターに投稿すると、抽選で200人にマックカード1000円分を進呈する。
1月12日は、六本木ヒルズの特設会場で無料試飲会を1日限定で実施。サラ・L・カサノバ社長、筧さんがお客にコーヒーを配布した。
■プレミアムローストコーヒー
http://www.mcdonalds.co.jp/campaign/coffee/
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