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通販健康食品市場/10年で1.4倍に成長、2017年は5040億円

2018年10月22日 16:00 / 商品

TPCマーケティングリサーチは、健康食品の通販事業戦略について調査を実施し、その結果を発表した。

<通販健康食品市場は10年で1.4倍に>
通販健康食品市場は10年で1.4倍に

2017年度の通販健康食品市場は、前年度比3.6%増の5,040億円となった。同市場は、この10年間で約1.4倍に拡大している。

この背景には、高齢者人口の増加や消費者のセルフメディケーション意識の高まりによる機能性表示食品の拡大がある。

<サプリメントが構成比76.6%の3,861億円で最大>
サプリメントが構成比76.6%の3,861億円で最大

分野別では、サプリメントが構成比76.6%の3,861億円で最大となった。次いで、青汁が同9.9%の498億円、飲料が同8.9%の450億円、食品が同4.6%の231億円で続いている。

<健康増進がシェア49.8%の2,509億円でトップ>
健康増進がシェア49.8%の2,509億円でトップ

訴求別では、健康増進がシェア49.8%の2,509億円でトップとなった。次いで、ロコモが同15.7%の790億円、生活習慣病が同9.7%の487億円、ダイエットが同9.4%の472億円、美容が同8.6%の435億円、アイケアが同6.9%の347億円で続いている。

主要企業別でみると、機能性表示食品に注力する企業が売上を好調に伸ばしている。なかでも味の素は、機能性表示食品に刷新した「グリナ」や「アミノエール」が好調に推移し、同19.1%増と拡大。

富士フイルムヘルスケアラボラトリーも、機能性表示食品を中心に品揃えを強化したことが奏功し、同14.0%増となった。また、世田谷自然食品や大正製薬は、看板商品のグルコサミンサプリメントが順調に推移したこと、青汁が大幅に伸長したことから、2桁増の売上を達成している。

■調査対象
サプリメント(カプセル、タブレット、粉末・顆粒、液体 など)、青汁(粉末、タブレット、液体 など)、飲料(美容ドリンク、酵素ドリンク、スムージー、ダイエットシェイク、健康酢、健康茶、栄養強化飲料、水素水 など)、食品(雑穀米、スティックゼリー、スープ、シリアル、菓子、低カロリー食品 など)

■調査対象企業
味の素、えがお、オルビス、キューサイ、小林製薬、サントリーウエルネス、世田谷自然食品、
ディーエイチシー、ドクターシーラボ、ファンケル、森下仁丹、山田養蜂場、ライオン、エバーライフ、健康家族、大正製薬、富士フイルムヘルスケアラボラトリー、わかさ生活、その他の注目企業(やずや、万田発酵)

■調査期間
2018年6月~10月

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