ファミマ 新商品/「白生パン」3種類を発売、2025年度パンカテゴリ売上5%増へ
2025年03月24日 13:22 / 商品
ファミリーマートは3月25日、「生パン」シリーズから3種類の「白生(しろなま)パン」を発売する。
「生パン」シリーズは、生クリームを加えて焼き上げる独自の工夫によりしっとりとした食感が特徴。
今回、見た目は白く、食感をこれまで以上にしっとりもちもちに仕上げた「白生パン」3種類をそれぞれ税込168円で販売。
昨年発売して好評だった「白生コッペパン」をリッチに仕立てた「白生コッペパン(つぶつぶいちご&ホワイトチョコ)」は、生クリームを加えた生地を低温で焼き上げ、しっとりもちもちとした食感の白いコッペパンに、つぶつぶいちごの果肉入りホイップとホワイトチョコクリームの2種類をサンドしている。
「白生クロワッサン(ダブル生チョコ)」は、生クリームを配合したクロワッサン生地を使用。生クリーム入りのチョコクリームとチョコホイップを使用し、最初の一口から最後までチョコの風味が口いっぱいに広がる味わいに仕上げている。
「白生フランスパン(北海道産ダブル練乳ミルク)」は、生クリームを加えたしっとりもちもちとした白生フランスパンに、北海道産の練乳ミルククリームと練乳ミルクホイップをサンドしている。
同社商品本部スイーツ部副部長でベーカリー・半生菓子グループマネジャーの鈴木崇義氏によると、ファミマのパンカテゴリの2024年度売上はコロナ前の2019年年度に比べて13%増で、過去最高の売上となった。
好調の要因は主に3点。1点目が「価格戦略」で、低中高の3価格帯をそろえることで「どんなお客様でも欲しいパンが見つけられるような売り場」(鈴木氏)になるよう取り組んでいる。
好調の要因2点目は「スイーツパンの継続展開」。昨年から投入したスイーツパンは185円とファミマのパンとしては高価格帯に入るが、女性を中心に人気を呼んでいる。
そして好調の要因3点目が「生パン」シリーズだ。同シリーズは2023年の発売開始以来、累計2億6000万個を販売している。
鈴木氏は「今期もさらに拡大をしていく方針で、今回の『白生』の開発に至った」と説明。昨年発売した「白生コッペパン」は女性客から高い支持を得ており、菓子パンの定番となっている。今回、「ふわふわ」「もちもち」といった食感に加え、イチゴ・ミルク・チョコレートなど春に人気が出る味に注目して商品を開発したという。
白生パン3商品のCMに出演した俳優の吉田鋼太郎さんも「しっとりもちもち感がこれまでよりアップしている。美味しくて食べやすくなっている」と感想を述べた。
ファミマでは「白生パン」の投入などにより、2025年度のパンカテゴリ売上は前年度比5%増を目指している。
取材・執筆 比木暁
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