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J.フロント /千趣会との資本業務提携を解消

2018年04月27日 16:30 / EC

J.フロント リテイリング(JFR)は4月27日、千趣会との資本業務提携を解消すると発表した。

千趣会は、REVIC パートナーズが無限責任組合員として運営管理する地域中核企業活性化投資事業有限責任組合(以下:割当先)に優先株式の発行を実施し、新たに割当先とのパートナーシップを構築している。

<ベルメゾンネット>
ベルメゾンネット

今後、千趣会が割当先とのパートナーシップを組み、新中期経営計画をより確実に実行していくためには、JFRの持分法適用関連会社から外れることにより、JFRの同社株主としての影響力を軽減し、パートナーを割当先に一本化していくことが望ましいと判断した。

J.フロントは、2015年4月に千趣会との間で資本業務提携を行い、同社を持分法適用関連会社とすることを決定し、オムニチャネル販売を前提とした百貨店における千趣会との共同ブランドの展開、百貨店WEB事業での千趣会の物流活用、両社のノウハウを活かしたギフトカタログの開発など、千趣会との間で複数のプロジェクトを推進し、一定の成果につなげてきた。

一方で、通信販売業界における競争激化により、千趣会の経営環境が悪化するなかで、今回の決定に至った。

資本業務提携の解消後においても、J.フロントと千趣会は、従来通り、良好な取引関係を継続してするという。

J.フロントリテイリングの山本良一社長は、「千趣会の商品を百貨店で販売するなど、実務レベルでは一定の成果が確実にあったが、百貨店の商品をどうECに落とし込んでいくかといった取り組みには至らなかった。資本関係はなくなるが、現場レベルで成果を上げている取り組みもあり、今後も良好な関係を継続したい」と述べている。

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