東急/「地域特化型総合EC」開始、ショールーミング型店舗も
2018年10月18日 14:00 / EC
東急電鉄グループの東急ベルは2019年1月下旬、「地域特化型総合ECサービス」がコンセプトの新たなインターネット通販サービスを開始する。
同サービスは、東急電鉄中期3か年経営計画におけるリテール事業、EC戦略の柱となる。
遠方から商品を購入できることを強みとするグローバルECとは異なり、東急線沿線に根差した情報、配送ネットワークを生かした「地域特化型」のローカルECサービス。
従来、東急ベルが担っていた、東急ストアのネットスーパー「東急ストア/プレッセネットスーパー」を用意している。
新たに、東急線沿線の魅力的なお店紹介や商品販売など、沿線ならではのライフスタイルを提案する「SALUS ONLINE MARKET」、東急ストア、東急百貨店2社のギフトを一括購入できる「ギフト日和 by TOKYU BELL」をオープンさせ、3ショップで構成する。
新サービスの1つ「SALUS ONLINE MARKET」は、月間23万部発行で過去に約2500店の魅力的な店舗を紹介してきた沿線情報誌「SALUS」ブランドを掲げた通販サイト。
過去掲載商品の販売に加え、各ショップとタイアップをしたオリジナル商品開発を推進することにより、地産地消のライフスタイルを提案する。
また、沿線生活者と地方の隠れた特産品・生産者を繋ぐ「地域応援プロジェクト(仮称)」も立ち上げ、コラボレート企画などを推進することで、同サービスならではの価値を提供する。
さらに、スーパーや百貨店、商業施設など沿線に多くの実店舗を持つという利点を生かし、「五感ショールーミングスタイル」を提案。
2019年2月からは、店舗のイベントスペースを活用した試験運用を実施し、その後は、五感で楽しむ新たなショールーミング型店舗の開発を進める。
2012年秋の東急ベル事業開始以来、東京・神奈川の2つの営業所を中心に、沿線内の東急ストアをはじめとした各グループ施設を拠点として活用することで、東急線沿線24市区を中心とする約400km2に渡る自社物流網を構築してきた。
今後も地域特化型総合ECサービスを支える、東急品質のラストワンマイル物流の強化を進める。
2017年9月1日にはhonestbeeと包括業務提携契約を締結し、最短1時間で配達可能なシェアリングエコノミー型配送モデルの構築も推進。沿線内での集中的なプロモーションを実施し、現在東急線沿線内約100店舗でサービス提供している。
同ECサービスには、顧客に向け幅広い商材をワンストップで購入できる気軽さ、グローバルECにはないオリジナル品に出会えるという特別感、短時間配送などの利点がある。
沿線の店舗は、配送を東急ベルが担うことでより多くの顧客と繋がり、新たなビジネスチャンスが拡大するなどの利点が、東急電鉄は顧客利用シーンを増やし、その情報を統合することで、LTV(ライフ・タイム・バリュー)を最大化するなどの利点がある。
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