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バロー/事業所活用のネットスーパー「アイノマ」事業開始

2019年07月10日 16:50 / EC

バローホールディングスは7月9日、事業所向け配送「ainoma (アイノマ)」事業を開始すると発表した。

アイノマは、平日昼に専用アプリから注文すると、当日の夕方には職場で商品を受け取ることができる事業所を活用したネットスーパーサービス。

<アプリ起動画面>
アプリ起動画面

5月に、田代正美代表取締役会長兼社長が、「工場などの事業所で働く主婦は、忙しく帰宅途中にスーパーに寄るのが手間となっている。職場で注文し受け取りしたいニーズもあり、事業者向け宅配で、働く世代の時間的制約を解決したい」と述べ、事業開始を予告していた。

6月から7月中旬まで、約1カ月半、バローグループの社員を対象に試験運用をしていた。7月16日からバローグループ以外の事業所を対象にサービスを開始する。

ainomaは、フィンランド語で「唯一の」を意味する「aino」にmarketを合わせた造語。

対象商品は、生鮮食品、加工食品、日配(冷凍を除く)約7000品目で、秋以降にV・drugの商品も取り扱う予定だ。

入会金・年会費は無料で、税別1500円以上の買い物から利用でき、配達料は無料となっている。10時までの注文は16時までに配送、13時までの注文は18時までに配送する。

アプリでは、スーパーマーケットバローのデジタルチラシを掲載し、店頭と同一価格を実現した。事業所の近隣のバロー店舗で商品を選定し、お客別ボックスに仕分けし、事業所に配送する。

お客用ボックスには、常温商品のほか、保冷剤で温度管理された保冷バック内に冷蔵商品を入れることができる。

<お客用ボックス>
お客用ボックス

お気に入りフォルダ作成でき、いつも買う商品を1クリックで購入できるほか、レシピを1クリックするだけで調理に必要な食材が購入できる機能などを備えた。

決済方法は現在、クレジットカードのみだが、クレジットカードを登録したくない利用者もいるため、秋以降に自社電子マネー「ルビットカード」にも対応する予定だ。

実証実験では、約220人のグループ社員が参加。商品マスターの整備や商品が探しやすいカテゴリー分けなどの改善を行ったという。

なお、アイノマの事業モデルは現在、特許を出願中となっている。

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