富士通/洗える「RFIDリネンタグ」累計出荷数が1億3000万枚突破
2019年03月13日 16:20 / IT・システム
富士通フロンテックは、累計1億3000万枚の「UHF帯RFIDソフトリネンタグ」を3月までで出荷したと発表した。
3月5日から8日開催された「リテールテック JAPAN 2019」で、レンタル品管理ソリューションとして、「RFIDソフトリネンタグ」が公開された。
「UHF帯RFIDソフトリネンタグ」は、洗濯やドライクリーニングが可能で、衣類や寝具などに取付けて繰返し使える。
リネンサプライ業界や衣料レンタル業界では、従来、バーコードによる貸し出し管理や棚卸しを行っていたため、全ての在庫品を正確に管理するには、人手と時間を要していた。
そこで、RFIDタグを使った商品管理を導入し効率化を図る試みが進められたが、通常のRFIDタグでは、折り曲げなど強い力が加わると、通信用のアンテナやチップが破損したり、濡れることで読み取りに不具合が生じるといった課題があった。
同社は、洗濯やドライクリーニングを繰り返し行っても、性能を維持することができるよう、アンテナ形状やタグ構造を工夫した、ソフトリネンタグを2006年開発した。
2016年には、薄くて繊細な布地を扱うファッションレンタル品にも取付けられる新形状のタグを発表し、適用範囲を広げたことで北米や欧州、アジア地域などでも利用が拡大した。
現在、リネンサプライ業界標準の最高強度60バールの圧力脱水洗濯に対応。
防水、耐圧、耐アルカリ性洗浄で、55mm×10mm×1.6mmの小型・薄型製品に進化している。耐用年数は、洗濯200回、または3年の短い方となっている。
同社では、さらにレンタルショップでのリネンタグの活用を提案。
リネンタグをレンタルサービスに活用することにより、色・サイズ違いなどの貸出・返却での検品ミスを撲滅し、貸出履歴管理を効率化できる。
また、クリーニング業者による回収・入荷時、段ボールに入れたまま検品が可能となり、入出庫状況管理や作業負荷を軽減するという。
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