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イオン/新会社Aeon Digital Management Center設立、AI活用加速

2019年04月09日 16:20 / IT・システム

イオンは4月10日、グループのITソリューション事業を展開するイオンアイビスと共同出資し、中国に新会社「Aeon Digital Management Center」(DMC)を設立する。

<イオン本社>
イオン本社

デジタル分野において世界の先端を走る中国では、優秀なIT人材の採用や、先進的な大手IT企業やベンチャー企業との協業を推進する環境が整っている。

イオンは1985年香港に出店して以来現在までに、中国において8事業約470店を展開している。今後、経営戦略と店舗運営に密着したデジタルシフトを加速し、小売ビジネスに精通したIT人材を育成するため、中国でDMCを設立する。

DMCは、先進技術を取り入れたデジタルソリューションを開発する。

AI技術などを取り入れたリアル店舗と、スマホアプリに集約されたオンライン店舗の融合を通じて、新しいビジネスモデルを構築し、お客さまにイオンならではの新たな顧客体験を提供する。

スマホを用いたクラウドオフィスや従業員用アプリの開発により後方業務の生産性向上を目指す。

まず、自社アプリやSNSを活用したシステムを開発し、お客のライフスタイルに応じたデジタルクーポンの配信、越境ECなどの便利なサービスを提供する。

デジタルツールやAI技術を活用し、顔認証による会員登録、レシートスキャンによるポイント蓄積、さらにSCAN&GOなどのサービスも導入する。

その後、イオンモール、イオンファンタジーなどのグループ企業と会員情報基盤を連携させ、共通販促や相互送客を図る。

イオンの出店エリアにおける消費動向や商業施設の利用情報など、社外データとのクロス分析により、各店舗の商圏特性に応じた取り組みを実施する。

今後はグローバル展開に向けて、小売ビジネスに精通したAI、ビッグデータ分析などのIT人材を育成し、社外専門家、外部研究機関や先進企業との協業を通じて、デジタル経営ノウハウを蓄積する。

中国で開発したデジタルシステムをアセアンや日本への導入も視野に入れ、ITインフラの集中管理や、グローバルIT人材の育成も図るという。

新会社概要
会社名:永旺数字科技有限公司(中)(登記申請中)
Aeon Digital Management Center(英)
代表者:福本裕
会社所在地:中華人民共和国浙江省杭州市濱江区
大華江虹国際創新園A-1702室
設立日:2019年4月10日
事業内容:グループ企業に対するデジタルビジネスソリューションの提供

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