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富士通/ローソンレジなし実験店「マルチ生体認証」導入、手ぶらで買物

2020年02月18日 17:10 / IT・システム

富士通は3月16日、川崎市幸区の富士通新川崎テクノロジースクエアでローソンが実施する「レジなし店舗」実証実験に「マルチ生体認証技術」を提供する。

<「マルチ生体認証技術」を導入>
「マルチ生体認証技術」を導入

「マルチ生体認証技術」は、富士通研究所が開発した手のひら静脈と顔情報のみで本人を特定。非接触で認証できる生体認証を融合したデジタル技術(以下:マルチ生体認証)で、手ぶらでの買物を実現する。

ローソンは2月26日~5月25日、同店で店舗スタッフの負担軽減とレジに並ばずに買い物ができる来店客の利便性向上を目的に、レジなし店舗システムによる実証実験を実施する。今回の実験での「マルチ生体認証技術」導入で、顧客利便性向上、売上増加への効果検証、来店客目線での課題などを検証する。

<手のひらを認証端末にかざすだけで入店できる>
手のひらを認証端末にかざすだけ

実験では、事前にスマートフォンアプリをダウンロードし、クレジットカードの情報を登録した後、アプリに表示されたQRコードで入店する「QRコード認証端末」を利用。入退店、決済は、スマホアプリで管理する。

3月16日からは、手のひら静脈認証と顔認証を組み合わせたマルチ生体認証端末を入場ゲートへ設置。来店客は、手のひらを認証端末にかざすだけで顔認証を意識することなくスムーズに入店できるようになるという。

実験店では富士通の技術以外に、米国VCOGNITION TECHNOLOGIES, INCの提供するシステム「Zippin」、ローソンデジタルイノベーションが開発した入店・決済アプリ「ローソン・ゴー」などを利用している。

富士通は、2021年3月末までにマルチ生体認証の製品化、年齢確認技術(特許出願中)への応用を検討。年齢制限のある商品についても、レジなし店舗で販売できるように推進する。

実証実験の結果、来店客の動き・動作時間・購買動機・再来店意欲などを調査・分析、売上増加への効果検証、来店客目線での課題整理を行い、ローソンが目指す、一般顧客向け実証実験店舗の展開を支援していく。

■ローソン富士通新川崎TSレジレス店
住所:神奈川県川崎市幸区新小倉1-1
営業時間:9時~17時(土日祝日休業)
※オープン初週(2月26日~28日)は14時~3時間の営業を予定
店舗面積:23.2m2

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