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コーセー/銀座でデジタル活用「顔型に合わせたシートマスク」導入

2020年07月22日 12:10 / IT・システム

コーセーは7月21日、東京・銀座のコンセプトストア「メゾン コーセー」に3Dスキャンによる個々人の顔型に合わせた「シートマスク」、画像解析による「毛髪診断システム」を導入したと発表した。

<パーソナライズド シートマスク>
パーソナライズド シートマスク

昨年12月にオープンした「メゾン コーセー」では、デジタルと体験を融合させた新たなコミュニケーションの場として、様々な美容コンテンツをそろえている。

今回、シリコンバレー発のBellus3D社と協業し、一人ひとりの顔の輪郭に合わせた 「パーソナライズド シートマスク」の展開を同日開始した。

店頭で顧客の顔を3Dスキャンで撮影し、2Dデータに変換。得られた顔画像に基づいて、レーザー加工機でシートマスクを裁断し、瞬時に提供するという。

<高解像度3Dスキャン技術を活用>
高解像度3Dスキャン技術を活用

Bellus3D社の持つ高解像度3Dスキャン技術により、顔の立体構造を分析し、平面展開することでマスクを作成するアルゴリズムと、コーセーの化粧品開発知見とを融合し、伸縮性を考慮して、より部位毎(顔全体、目鼻口)にフィットするサイズ
と形状を実現した。

<よりフィットするシートマスク目指す>
よりフィットするシートマスク

従来のシートマスクは、一般的な顔の形状、サイズに合わせて作られており、大きさが合わないことで密着せず、剥がれやすくなることや、パーツの位置がマスクのカットと合わずにフィット性が悪いことなど、一部課題があった。

今回のように、個々人の顔型に合わせたマスクを提供することで、肌への密着性が上がり、一緒に使用する化粧水の肌効果もより一層期待できる。

まずは、メゾン コーセーにて提供を開始し、今後は日本、アジアを中心に注目度の高いシートマスク市場における事業化に取り組む。

<毛髪状態を客観的に評価できる毛髪診断システム>
毛髪診断システム

また、7月1日からコニカミノルタの協力のもと、画像処理術を用いて、顧客の髪質、毛髪状態を客観的に評価できる毛髪診断システムを導入した。

プロによるシャンプーとブロードライが受けられるブローバーにて、実証実験を行っている。

<客観、主観ともに分析し最適な商品をレコメンド>
最適な商品をレコメンド

後ろ髪の撮影画像から、髪のツヤ、うねり、ダメージ、ボリュームなどの髪質、毛髪状態を瞬時に診断。その診断結果(客観評価)と、顧客が自覚する悩み、理想のヘアスタイル(主観評価) に応じて、最適な商品をレコメンドする。

これにスタイリストのカウンセリング、最適な商品を用いた施術を組み合わせ、理想のヘアスタイルにより近づけるためのお手入れ方法も提案するもの。

ヘアケア製品は、これまでカウンセリングを介さずに、髪悩み、希望のヘアスタイルに合わせて自ら選び、購入するケースが一般的だった。

今回の提案により、顧客の主観だけでなく、画像処理を駆使した客観的な毛髪診断を組み合わせた新たなアプローチが可能になる。

<メゾン コーセー>
メゾン コーセー

■メゾン コーセー
所在地:東京都中央区銀座7-10-1
フロア数:2フロア
延床面積:約500m2
https://maison.kose.co.jp/site/p/concept_store.aspx

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