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広告投資最適化提案システム/AIで新聞折込チラシ・WEBからの集客数予測

2020年12月25日 14:00 / IT・システム

オリコミサービスは2021年1月、広告投資最適化提案システム「Print(プリント) to(トゥ) Digital(デジタル) Navigator(ナビゲーター)(略称:P2DN)」を提供開始する。

<Print to Digital Navigatorで広告投資を最適化>
Print to Digital Navigator

「P2DN」は、過去の来店促進への投資とその来店客数に基づき、広告投資の最適化ができるAI活用システム。企業がこれまで販売・来店促進のために行っていた新聞折込チラシやWEB広告を、効果的に実施できる配分を導き出す。

新聞折込チラシの市場は年々減少しているものの2019年で3500億円以上あり、WEB広告の市場は増加している。新聞折込チラシも、WEB広告も来店促進には一定の効果があることがわかっている。しかし、それぞれが客数増にどれくらい貢献しているのかは明確な指標がなく、その投資のあり方について、多くの店舗型の流通業が課題を抱えている状態だ。

特に新聞折込チラシについては、来店促進の効果をデータでとらえることが難しいため、配信結果がデータで残るWEB広告とどのように比較をすれば良いのか、今後どのように併用を進めていくべきなのか、明確な指標を持つことが難しかった。

そのため、チラシの効果がデータで見える化できない部分が、販促のデジタル化が進まない一因になっていた。

同社は、店舗の周辺環境が、新聞折込チラシやWEB広告の効果に影響を与えている分析結果を手掛かりに、「店舗データ」「チラシ投下量」「WEB広告への投資量」をキーにして、来店客数最大化のための投資プランを導き出すAIを活用したシステム開発に取り組んできた。

全国のさまざまな企業の新聞折込チラシを主な事業とし、さらにここ数年はチラシに加えてWEB広告の企画・制作・運用を行っている同社が1973年の設立から蓄積してきた膨大なデータを分析。広告投資最適化提案システム「P2DN」を構築した。

<広告投資最適化提案のイメージ>
広告投資最適化提案のイメージ

「来店促進のために行っている新聞折込広告の配布とWEB広告の配信について客数最大化のための最適投下量」「自社店舗でWEB広告が来店促進に効き目があるか、効き目がないかの度合い」「自社店舗で新聞折込広告が来店促進に効き目があるか、効き目がないかの度合い」がわかるシステムとなっている。

「新聞折込チラシとWEB広告を併用しているがそれぞれの貢献度、特にチラシの効果を計測するためのKPIを持てていない」「これからWEB広告を行っていくうえで、どの店舗から始めればのかわからない」「WEB広告は実施していないが、チラシの効率化をはかるうえで、効果的な店舗や適正配布部数を算出したい」といったビジネスパーソンの課題に対応する。

<来店促進のための販促投資・配分を考える>
来店促進のための販促を考える

同社では、商圏内でチラシだけでは情報が届かなくなっているなかで、WEB広告に踏み出すための指針を持てずに困っている企業の事情を見聞きし、チラシの効果を数字で捉える方法を模索してきた。

新聞折込チラシに、来店客数を増加する効果があることは立証されているが、チラシによる集客への貢献度は数値化するのが難しい領域。このシステムを使って、チラシの効果を数値化し、OMOの時代のなかでの有効な販促の使い分けができるようサポートする。各企業の独自のビジネス環境を反映した独自のモデリングを提供する準備ができているという(特許出願中)。

今後も、店舗集客にチラシを活用する、流通チェーン全企業への導入を目指し、新聞折込チラシによる来店促進の投資がより有効なものになるよう推進していく。

■Print to Digital Navigator概要
提供開始:2021年1月
費用:200万円から
提供対象:流通・サービス業、特に店舗型のビジネスにおいて販促に新聞折込チラシを活用している企業

■問い合わせ先
オリコミサービス
デジタル&マーケティング部
TEL:03-6734-7160
Mail:htakano@orikomi.co.jp
担当:鷹野

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