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クオール/ロッカー活用「非対面・非接触」即日処方せん医薬品受け渡し

2021年01月28日 15:20 / IT・システム

クオールホールディングスは1月28日、オンラインによる服薬指導後に、クオール薬局に設置された「受け渡しロッカー」を利用し、非対面・非接触で即日処方せん医薬品を受け取れる取り組みを1月から開始したと発表した。

現在、MICIN(マイシン)が提供するオンライン服薬指導サービス「curonお薬サポート」を活用したオンライン服薬指導を実施しており、受け渡しロッカーと連携する。

<受け渡しロッカーの仕組み>
受け渡しロッカーの仕組み

2020年4月10日付厚生労働省から発出された「新型コロナウイルス感染症の拡大に際しての電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取扱いについて」の通知に基いた対応の一環。

「curonお薬サポート」は、クオールグループの調剤薬局全店に2020年10月から順次、導入している。今回、実施したサービスは、医療機関でオンライン診療が実施され処方せんが発行された後に、オンライン服薬指導・処方せん医薬品の受け取りまで一気通貫で、患者が非対面・非接触で安心安全に服薬することができる。

クオールでは、アルファロッカーシステムのQRコードまたはパスワードを利用して医薬品の受け渡しができるロッカーを、業界に先駆け2020年11月にナチュラルローソンクオール薬局豊洲三丁目店に導入した。このロッカーを活用することで、「配送を待たずすぐに薬を受け取りたい」「深夜など都合の良い時間に受け取りたい」「感染対策として非対面・非接触で受け取りたい」という、さまざまな患者のニーズに対応できる体制を整えた。

今後は、処方せん医薬品だけでなく、OTC医薬品やサプリメントなどの商品の受け渡しにも利用できるようサービスを展開する予定だ。

薬局は地域の健康をサポートする役割が必要とされており、薬を処方するほかに、利用者の健康を維持し、クオリティオブライフ向上に貢献できる取り組みが求められている。

今回のサービスを最大限活用することで、予防から治療まで幅広いサービスを安全性・利便性を高く提供することができる。

「curonお薬サポート」は、予約、ビデオ通話によるオンライン服薬指導、決済、配送までオンラインで完結するサービス。MICINが提供する医療機関向けオンライン診療サービス「curon(クロン)」を導入している全国約5000の医療機関と連携できるのみならず、電話診療や他社オンライン診療サービスを受診した患者にもアプリのインストール不要でオンライン服薬指導の提供ができる。

2020年8月のサービス開始以来、全国でチェーン展開する薬局から中小規模、個人経営薬局まで、2500店舗以上の薬局で導入が進んでいる。

クオールは、地域包括ケアシステムの中でかかりつけ薬剤師・薬局として、医療の質や利用者の満足度の向上に貢献できるよう今後も活動するという。

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