クオールHD 決算/4~12月売上高47.3%増、第一三共エスファの子会社化で

2025年02月10日 10:33 / 決算

クオールホールディングスが2月7日に発表した2025年3月期第3四半期決算によると、売上高1982億700万円(前年同期比47.3%増)、営業利益110億3400万円(92.6%増)、経常利益113億6100万円(74.2%増)、親会社に帰属する当期利益35億2400万円(6.6%減)となった。

クオールホールディングス

第一三共エスファの連結子会社化(株式保有割合51%)により、大幅な増収増益を計上している。

今後も、薬局事業、BPO事業とのシナジーを生かすとともに、医薬品に集中特化し、中期目標を達成したい考え。

薬局事業の売上高は1287億8100万円(4.5%増)、営業利益は70億2600万円(7.5%減)。

前期に実施したM&Aや新規出店の寄与、在宅・施設調剤の推進、流行性感染症の感染者数の増加により、受付回数が増加した一方、仕入れや人件費などの運営コストが増加。増収減益だった。

KDDIが運営するau薬局の協力を得て、グループでは初となる365日営業のオンライン専門薬局「クオールどこでも薬局」を、2024年11月に開局した。

新規出店18店舗、子会社化による取得26店舗の計44店舗増加した一方、閉店9店舗、事業譲渡1店舗の計10店舗減少した結果、当事業全体で店舗数は954店舗となった。

BPO事業の売上高は100億5700万円(0.5%増)、営業利益は12億2500万円(8.3%増)。

CSO事業は、MR派遣需要の拡大により、派遣数が増加する一方、採用に係る費用は増加している。

医薬品・食品の開発業務の受託を行うCRO事業は、食品試験を中心とした受注の増加により拡大した。

紹介派遣事業は、薬剤師の紹介派遣に関して、社員の採用強化および生産性の向上により、成約件数が増加している。

前期より新たに開始した医師・看護師事業についても、短期間勤務する人材をマッチングするサービスが拡大している。

出版関連事業では、製薬メーカー・医療団体の講演会運営を行うコンベンション事業、製薬メーカーの制作物が各種規制を順守していることを検証するコンプライアンスサービス事業が伸びている。

製薬事業の売上高は593億6700万円(前年同期12億6500万円)、営業利益は54億4000万円(前年同期2億4600万円の赤字)。

2024年12月には、グループ化後初のAG製品として、3成分7品目を発売した。特に、大型AG製品「リバーロキサバン錠(先発品名 イグザレルト錠)」、「リバーロキサバンOD錠(先発品名 イグザレルトOD錠)」は、計画を上回る市場シェアを獲得しているという。

2022年12月に発売した、新型コロナウイルス抗原検査キット「テガルナスティックSARS-CoV-2 Ag」は、一般用医薬品として製造販売承認を取得。販売に向けて準備している。

通期は、売上高2700億円(50.0%増)、営業利益150億円(80.2%増)、経常利益152億円(64.2%増)、親会社に帰属する当期利益50億円(2.4%増)を見込んでいる。

クオールHD 決算/4~9月は新規出店・店舗取得などで増収増益

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