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三菱地所/丸の内エリアなどのカメラ映像を一括管理する次世代システム導入

2021年11月24日 12:30 / IT・システム

三菱地所は11月24日、大手町・丸の内・有楽町エリアのカメラ映像を一括で制御・管理する「次世代カメラシステム」を導入すると発表した。

次世代カメラシステム導入は「就業者・来街者満足度の向上」「安心・安全の向上」「災害への対応強化」「次世代型施設運営の推進」を目的に大手町・丸の内・有楽町エリアで三菱地所が所有・運営する約20棟のビルを対象に実施。これまでビル個別で行っていたカメラの制御・管理をエリア全域で一括する。2021年度末に6ビル、2022年度末には8ビルを接続する予定。

<次世代カメラシステムの概要>

カメラシステムは、カメラの制御・管理を大手町・丸の内・有楽町エリア全域に敷設されている専用の光ファイバー閉域網とエリア内のデータセンター、最新VMS(ビデオマネジメントシステム)を使うことで、エリア全域のカメラ映像を一括して制御・管理する。システムは最大4万台を接続できる。

導入目的の「就業者・来街者満足度の向上」では、店舗エリアや丸の内仲通り、喫煙所などの混雑状況の把握・対応、丸の内仲通りやビル内の通行量調査、人流・属性分析データの施設・店舗運営への活用で役立てる。

「安心・安全の向上」については、目が不自由な人や案内板前で迷っている人、車いす、転倒者、嘔吐(おうと)、うずくまり、めまい、ふらつき、卒倒などの見守り対象者の早期発見・対応、刃物、不審物放置、暴力行動、柵の乗り越え、火災煙などの異常の早期発見・対応で活用する。

「災害への対応強化」では、エリア全域の被災状況・避難経路の即座で的確な把握・対応、次世代型施設運営の推進、就業者・来街者満足度向上や安心・安全向上、災害への対応強化でのデータや天候・イベントなどの外部データを分析・活用した最適な施設運営の構築、「警備」「清掃」「運搬」「配膳」などのサービスロボットとの連携で利用する。

三菱地所では、次世代カメラシステムの活用を大手町・丸の内・有楽町エリアで、所有・運営するビルを核としたエリアマネジメントを通じた街づくりを第一義にする。一方で、ビルなどに入居する小売業などの商業テナントに対しては、店舗の混雑や人流の把握などでのデジタルを使ったシステムなどの希望があった場合に、迅速に対応できるためのインフラ整備と位置付ける。

<次世代カメラシステム・AI画像解析を活用した街づくりのイメージ>

同社ではAI画像解析も導入する。導入にあたっては、個人情報保護の各種法令とガイドラインなどを順守し、画像データについては、特定の個人が識別できないデータに加工して個人のプライバシーに配慮し使用する。

<画像解析後のイメージ>

AI画像解析は、ビルに入居する企業の社員が顔認証の入館システムなどで利用する。商業テナントでの活用は未定。システムとの連携は、利用者本人が同意し、事前登録を行った上で運用する。

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