流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





True Data/売上につながる商品が分かるAIツールを開発

2023年12月15日 10:40 / IT・システム

True Dataは12月25日、小売業向けAIツール「Potential Scan(ポテンシャルスキャン)」の提供を開始する。

<ポテンシャルスキャン>

ドラッグストアやスーパーマーケットなどでは、データ分析の専門家がいないケースが多く、店舗を運営しながらデータ分析に時間をかけることが難しいという課題がある。「ポテンシャルスキャン」はこうした課題を解決し、データ分析やマーケティング部署を持たない小売業でも、売上アップの伸びしろがどこにあるのかを視覚的に把握できるという。

自社店舗と市場全体の売上を比較し、もっと売れそうなポテンシャルを持つ商品を見つけることで、売上アップにつながる伸びしろがどこにあるのか分かるのが特徴。開発にあたり、消費流通業界のデジタル化を促進する今村商事と連携した。

<ダッシュボード機能イメージ>

同ツールには、わずか数クリックで必要なデータが表示される簡便な「ダッシュボード機能」と、もっと売れそうな商品を探せる「商品ポテンシャルAI機能」を搭載。まず「ダッシュボード機能」では、店舗ごとの売上実績、顧客属性(性年代)ごとの購買傾向などが把握できるほか、統計化された市場データとの比較により、自社の売れ筋と該当エリアの市場の売れ筋も比較できる。

期間やカテゴリを選択するだけで、チェーン全体の売上状況から、カテゴリごとに売上の好調・不調要因を深掘りしたり、店舗ごとの売上を比較して、自社の課題をスピーディーに把握できるという。ID-POSで、商品ごとに購入者の属性や、併買されている商品も分かる。

スーパーマーケット7エリア、ドラッグストア8エリアの市場データも搭載しており、自社の実績と該当エリアの市場データを比較して、売上や平均価格なども把握できるという。

<商品ポテンシャルAI機能の活用イメージ>

「商品ポテンシャルAI機能」では、AIを使って顧客の購買履歴を分析して、もっと売れる可能性が高い商品をリストアップする。「確認したいカテゴリ」「分析に使う過去データの期間」などの条件を設定可能。「どの商品のポテンシャルが高いか」という示唆を得ることで、売上を拡大するための棚割りや販促対象商品のヒント発見に導く。

■今村商事の関連記事
食品ロス削減/消費期限ごとに価格を設定、1日複数回の値段変更も実験

関連記事

IT・システム 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧