トライアル/折り込みチラシでPB肌着の売上4割増、ネット併用効果も
2021年02月18日 14:50 / 販促
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読売新聞グループ本社、西日本新聞総合オリコミ、読売西部アイエスは2月18日、トライアルカンパニーの協力を得て、新聞折り込みチラシとネット広告の効果を検証する「広告効果測定調査」結果(福岡県内)を発表した。
同調査は2020年11月、トライアルカンパニーが扱う肌着のプライベートブランド「スマートバイ」について、折り込みチラシとネット広告を同時期に実施。福岡県内の8店舗を売上規模、店舗条件を類似させた2店舗ずつに分け、(A)折り込みチラシ+ネット広告、(B)折り込みチラシのみ、(C)ネット広告のみ、(D)広告なしの4グループに対し、広告実施(折り込みチラシ1回、ネット広告4日間)前との売り上げを比較したもの。
広告投下週と前後1週間の売上増加割合を比較すると、広告投下前の週に比べて広告投下週では折り込みチラシのみのグループが42%増となり、増加率が最も高かった。
折り込みとネットを併用したグループやネット広告のみのグループはそれぞれ3割強増えた。
また、広告投下週と翌週の2週間分の売上増加額で比較すると、折り込みとネット広告を併用した店舗が最も大きかった。併用の場合、折り込み、ネット広告をそれぞれ単体で運用した場合の売上増加額の合計の8割強だったという。
さらに、折り込みのみ、ネット広告のみ、両者併用のいずれも、広告投下週だけでなく、広告投下翌週も売り上げが投下前より7~17%増加しており、広告効果が見られた。
折り込みチラシ投下日は、折り込みを活用しているグループで売り上げが顕著に跳ね上がり、ネット広告を活用したグループは、広告を配信した4日間に分散して売り上げが増加した。
調査を設計・監修したタウマーケティングコンサルタンツの田中義啓氏は「特定日に各戸に一気に届く折込チラシと、ネット利用のタイミングが起点になるネット広告では、効果の現れ方に時間的な差異があるものの、トータルな売上貢献度は互角であり、かつ購入者の重複はほぼないと思われる結果となった」と分析している。
■調査概要
調査主体:読売新聞グループ本社、西日本新聞総合オリコミ、読売西部アイエス
調査・分析機関:タウマーケティングコンサルタンツ
対象企業:トライアルカンパニー
対象商品:同社のプライベートブランド「スマートバイ」(女性用・男性用肌着)
広告投下日
折り込みチラシ:2020年11月6日(各対象店の商圏内、使用新聞:朝日新聞、西日本新聞、毎日新聞、読売新聞)
ネット広告:2020年11月6日~9日(店舗の4キロ圏内にディスプレイ広告を配信)
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