イトーヨーカドー/即食・簡便商材強化、瀬谷駅前にイートイン併設の「食品館」
2018年03月30日 16:00 / 店舗レポート
1階の生鮮食品では、鮮度にこだわった「顔が見える食品。」シリーズの青果・鮮魚・精肉等、イトーヨーカドーオリジナルブランドを展開すると共に、「簡単調理」をテーマにお肉の「調理キット」や下調理済みの食材も拡充する。
「お料理づくりのひと手間、子育てママ・パパに代わって、お手伝い。」をテーマに、時点メニューや手間ぬき商品など、毎日の料理づくりをサポートするフロアと位置付けた。
駅利用者をメインターゲットとしており、仕事で時間の無い人に向けて、簡単調理!時短ニーズに対応した商品を充実させた。
1階には、野菜、果物、精肉、鮮魚、米、冷凍食品、乾物、調味料を配置した。
野菜では、すぐに使えるカット野菜、下ごしらえ済み野菜、すぐに使える水煮野菜など、料理にすぐ使える商品をPOPを活用してわかりやすく伝える。
トマトの品種別の特徴を伝えるPOPなどを用意し、主要な野菜の品種と特徴をお客に伝える。また、クックパッドTVを一部の売場に設置して、素材とともにメニュー提案も行う。
精肉売場では、イトーヨーカドーではじめてとなる、野菜、肉、調味料をあわせた調理キットを導入した。プリマが開発した商品で、黒酢のチキンソテー、ガーリックチキンバター醤油風味、チンジャオロース、ホイコーローの4種類を各税込429円で販売する。
精肉売場では、ローコスト運営の見地から、鶏肉、豚肉はアウトパック商品を展開する。鮮度にこだわる牛肉については、店内加工を維持した。
鮮魚売場では、「フライパンですぐできる!」と名付けて、下ごしらえ済みの切り身をコーナー展開する。メニュー見本も合わせて展示することで、簡単に料理ができることを訴求する。
調味料売場でも、「ひと手間加えて、スピード調理」など、時短料理を訴求するPOPなどを用意した。
一方で、調味料売場は、こだわり商品を訴求した。瀬谷店は、限られた店舗面積でありながら、総菜部門を拡大し、イートインスペースも確保している。
そのため、加工食品売場は通常のヨーカドー店舗よりも約1000アイテム縮小している。重複アイテムや大容量商品を削減した一方で、専門性の高い商品を積極的に取り入れることで、限られたアイテム数で品ぞろえに特徴を持たせた。
こだわりのある商品や売り込みたい商品には、初めての取り組みとして、従業員による実食レポートを紹介する。実際に、商品を試した従業員の感想を紹介することで、親しみをもって商品を紹介する。
商品を紹介する取り組みとして、17時以降など、定期的に試食を実施。売り込み商品を、お客にも実際に味わってもらうことで、実際の購買につなげる。
瀬谷店では、お客が何を買うのか、迷わない売場を目指しており、POPや試食などを通じて、分かりやすく、買いやすい売場を実現したいという。
ローコストオペレーションの取り組みとして、ヨーカドーで初めて、セミセルフレジを設置。1階、2階、それぞれに、セミセルフレジ登録機3台、精算機6台、通常レジ1台を配置した。
瀬谷店の取り組みは、駅前立地で駅直結という特殊性を配慮した取り組みが多いが、成功事例は、既存の店舗にも広げていきたいという。
施設概要
施設名称:食品館イトーヨーカドー瀬谷店
所在地:神奈川県横浜市瀬谷区中央6丁目15
売場面積:1,053m2
取扱アイテム数:生鮮・デリカ約4000アイテム、加工・一般食品約6000アイテム
合計約1万アイテム
従業員数:71人(社員15人、パートタイマー56人/8時間換算)
駐車台数:77台、駐輪台数:104台
営業時間:1階9時~21時、2階9時~23時
6月1日以降1階10時~21時、2階10時~22時
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