セブンイレブン/再生可能電力比率46%、作業時間7.1時間削減の最新店

2018年05月21日 20:56 / 店舗レポート

新型のスライド式の棚板のほか、既存の固定式の商品陳列棚をスライド式に変更できるブラケットの実験を、千代田二番町店に続き継続している。

<新型スライド式什器>
新型スライド式什器

セブン-イレブンの店内什器は本部の資産であり、全国2万店の什器を新型什器に入れ替えることは容易なことではない。

そのため、既存什器をスライド式什器に変更できるブラケットの導入を検討している。

<ブラケットを使用したスライド式什器>
ブラケットを使用したスライド式什器

ブラケットについては、秋までに全国の10店舗でも実験導入し、棚のぐらつきや部品点数の削減といったブラケット自体の改良のほか、スライド式什器を導入した場合の商品陳列の仕方をマニュアル化する予定だ。

千代田二番町店では、すべての商品陳列棚を稼働式に一新したが、本来、商品陳列をしやすくするために導入した設備であり、最上段の棚は稼働式である必要がない、といった声もあるという。

<最下段の棚も可動式を採用>
最下段の棚も可動式を採用

現在、どの棚を稼働式にするのが、もっとも作業効率が良いのかを含めて検証を重ねているという。

スライド式什器については、千代田二番町店では、商品補充と清掃時間を1日あたり約47分削減できると見込んでいた。

働きやすさの向上では、店舗の建設作業員の働きやすさも目指した。今回、JMが提供する建物スライド工法を採用。駐車場スペースで店舗を建設し、店舗の基礎工事と店舗建設作業を同時に進めることで工期を約3日間削減した。

店舗の基礎と建物を同時に施工し、完成後に建物部分をスライドさせ基礎を合わせる工法を採用した。

セブン-イレブンでは、2009年から出店基準を強化しており、好調な店舗であっても地域一番の立地へ移転することも増えている。

これまでは、一度店舗をスクラップして立て直しをしていたが、建物スライド工法を採用することで、将来的に既存店舗の位置の変更が容易となり、省資源化につなげたいという。

<店舗のイートインスペース>
店舗のイートインスペース

相模原橋本台1丁目店は、相模原地区でトップクラスで14年のキャリアを持つフランチャイズ加盟店の4店目としてオープンする。

大橋建設設備本部長は、「建設設備本部は、加盟店のための組織であり、絶対に加盟店には迷惑はかけられない。本来、実験店は直営店で運営するのが普通だが、あえて、売上が見込める加盟店で実験店舗を作った。我々としても、緊張感をもって真剣勝負でやっていきたい」と語る。

<店内全景>
店内全景

90種類の技術のいつくつかは、ほぼ最終チェックに近い形の技術もある。採用した新技術はいずれも、本店舗での試用、実証を足掛かりに、可能なものから全国の店舗への拡大を検討する。

なお、新技術はセブン-イレブンと提供企業がお互いに知恵と技術を出し合って開発している。設備機器、什器などの新技術については、一定期間はセブン-イレブンが独占して購入できる交渉を個別に重ねているという。

■セブン-イレブン相模原橋本台1丁目店
所在地:神奈川県相模原市緑区橋本台1-19-8
敷地面積:1625m2
店舗面積:271m2

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