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セブンイレブン/再生可能電力比率46%、作業時間7.1時間削減の最新店

2018年05月21日 20:56 / 店舗レポート

「働きやすさの向上」を目指し、コンビニ業界初の取り組みとして、富士電機と共同でバックドアチルドケースを開発した。これまで、麺類や総菜などの商品は什器の正面から補充していたが、補充時はお客が商品を取りにくく、先入れ先出しがしにくい課題があった。

<バックドアチルドケースの正面>
バックドアチルドケースの正面

<バックドアチルドケースの内部>
バックドアチルドケースの内部

バックドアチルドケースは背面にウォークイン冷蔵庫を配置しており、什器の背面から商品が補充できる。ウォークイン内側と店内側をマジックミラー式の扉で仕切り、店頭在庫や店内の様子を確認できる仕様とした。

また、ローラーマットを備えたことで、商品の自重で商品が自然に前に出る仕組みとした。

これまでは、ソフトドリンクなどを冷やしていたウォークインクーラー内に総菜在庫を配置している店舗が多く、一度、倉庫から商品を出して陳列する手間があったが、バックドアチルドケースを導入することで、1日あたり約56分の作業時間が削減できるという。

<新型ウォークイン>
新型ウォークイン

ソフトドリンクやビール・缶チューハイを陳列するウォークインも改良を加えた。富士電機が提供する機器で、ウォークイン冷蔵庫内側の補充用ラックに、商品補充時の補助を目的とした可動ラックを装備した。

左右に移動することができるラックで、耐荷重量は50kgで、飲料などの在庫をのせることができる。

ウォークインの商品陳列棚では、棚の奥行を137mm延長し、1列あたり飲料約2本分の陳列数量を増やした。従来比で約800本の商品を陳列することが可能で、約1日分の飲料の販売数量をストックできる。

補充回数を削減することで、1日あたり約59分の作業時間の削減を見込んでいる。

<カウンターファスト・フード>
カウンターファスト・フード

注力カテゴリーのひとつとして強化しているカウンターファスト・フードでも働きやすさの向上を支援する。

<オイルスマッシャー搭載フライヤーフード>
オイルスマッシャー搭載フライヤーフード

コンビニ業界で初めて、オイルスマッシャー搭載フライヤーフードを採用した。富士工業が提供する機器で、排気量を従来の1時間あたり460m2から300m2にした低排気量のフライヤー用排気フードを投入した。

<特殊コートを施したディスク>
特殊コートを施したディスク

親水系の特殊コートを施したディスクが高速で回転し、遠心力でオイルミストを弾くことで、製品内部への油の侵入をブロックし、清掃時間を大幅に削減する。

<オイルガード>
オイルガード

弾かれた油は、ディスクを覆うオイルガードにたまる仕組みで、週に一度、オイルガードにたまった油を捨て、ディスクを水洗いするだけで、フライヤーフードの簡易清掃ができる。

新型フライヤーフードの導入で、1日あたり約14分の作業時間を削減することができる。

<自動認識業務用電子レンジ>
自動認識業務用電子レンジ

約1カ月間のテスト導入となるが、パナソニック産業システムズが提供する自動認識業務用電子レンジを投入する。

画像認識技術を活用し、商品の加熱時間や出力といった加熱に関する情報を自動認識して加熱するもの。加熱ミスを防ぎ、作業効率を向上させるもので、1日あたり4分の作業時間削減を目指す。

<冷蔵ケース>
冷蔵ケース

強化カテゴリーの一つである冷凍食品では、平オープン式のアイランド型冷蔵ケースを採用した。コンビニであってもスーパーのようにしっかりと店頭在庫を確保しながら、冷凍食品を訴求する。

<冷蔵ケースのフィルター清掃>
冷蔵ケースのフィルター清掃

冷蔵ケースでは、これまで取り外して行っていたフィルター清掃を、フィルターに清掃用ブラシを設置することで、ブラシを動かすだけで簡易清掃ができる仕組みに変更し、清掃時間の削減を図った。

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