NTT都市開発／横浜に滞在型ホテル・スイーツ・喫茶の複合施設を再開発

2023年06月14日 12:47 ／店舗レポート

NTT都市開発、グループ企業でホテル経営会社であるUDホスピタリティマネジメントは6月14日、横浜市中区に、サービスアパートメント（滞在型ホテル）「シタディーンハーバーフロント横浜」、パティスリー「Strasbourg（ストラスブール）」、喫茶「珈琲館」をオープンした。

＜シタディーンハーバーフロント横浜＞

日本初の電話交換所の横浜電話交換局があった歴史的な地に、観光・ビジネスを融合させた「ブレジャー」な施設を開発。オフィスビルを建て替え、サービスアパートメント（滞在型ホテル）「シタディーンハーバーフロント横浜」中心に、「都市と自然が融合し、日本と海外の歴史的文化が交わる街での『活動と休息』」を提供することを目指す。

日本大通り駅に直結し、神奈川県庁をはじめとする官公庁といったビジネス街、大さん橋、山下公園、横浜中華街など人気の観光名所も徒歩圏内にある利便性を生かし、国内外からの集客を見込む。

＜オン・オフハイブリッドな滞在型ホテル＞

NTT都市開発の辻上広志社長は「諸説あるがホテル、コーヒー、バームクーヘンを初めて日本に導入したとされる横浜に、オン・オフともに自分らしく過ごせる宿泊施設・商業施設を開発した。オフィス街に近く、観光地もたくさんある立地を生かし、短期でも長期でも滞在でき、国内外のファミリー・グループが横浜をカジュアルに楽しめる。海外の顧客は文化・歴史、地域との交流を重視する層が多いため、ホテルでは滞在客だけでなく、外部の人も参加できるイベントを開催する暮らしの延長にある滞在を提供する。コロナ前の横浜のホテル稼働率は80％程度だったが、これを超える稼働率を目指したい」と意気込みを語った。

＜オン・オフともに楽しめると辻上社長＞

グローバルに展開しているサービスアパートメントブランド「シタディーン」は、シンプルな客室からキッチン・洗濯乾燥機付き、ペット可の部屋まで幅広くそろう。

＜洗濯乾燥機付き客室＞

「シタディーンハーバーフロント横浜」では、ファミリー・グループ向けの長期滞在だけでなく、ビジネス利用の短期・シングルの予約も可能なハイブリッド運営を推進する。料金はスタジオツイン（24m2、キッチンなし）1万1000円から、エグゼクティブツイン（29m2、キッチンあり）1万4000円から、1ベッドルームデラックス（41m2、キッチンあり）2万7000円から、2ベッドルーム（94m2、キッチンあり）7万2000円からとなっている。

＜ペット可の部屋も＞

ビジネス利用者向けに会議室を2室（大30人収容、小24人収容）用意。共用部には、屋外テラスにつながるキッチン付きラウンジがあり、24時間稼働のため、ワークプレイスとして利用できる。

＜キッチン付きラウンジ＞

このラウンジでは、ホームウェアブランド「ジョセフジョセフ（Joseph Joseph）」とコラボレーションし、レジデンツラウンジを生かしたレジデントプログラム「Bake in the City」も開催する。

パン食文化がはじまったといわれるこの地に料理研究家・丹下慶子氏を講師に迎え、横浜にちなんだパン作りレッスンを提供。外部からも参加でき、滞在客は地域との交流も楽しめるという。

＜ストラスブール＞

パティスリー「Strasbourg（ストラスブール）」は、「もう一度食べたくなる」心に残るお菓子を作ることをポリシーとした横浜発祥のパティスリー。外出前の手土産購入など地元住民、周辺のオフィスワーカーの需要に対応する。

＜限定パッケージのバームクーヘン＞

新鮮な千葉県産の食彩卵やカルピスバターをふんだんに使った生地に、たっぷりと空気を含ませた看板スイーツのバームクーヘンは、日本大通り店限定のパッケージで販売する。

＜珈琲館＞

50年以上もの歴史を持つ老舗喫茶店「珈琲館」は、オーダーを受けてから一杯ずつ丁寧にいれる本格派のコーヒーを販売する。

＜コーヒーを楽しみながらのチェックインも＞

また、シタディーンでは、「For the Love of Coffee」をブランドシグネチャーとしてコーヒーを通じたコミュニケーションを大切にしており、両社でコラボレーションを実施。こだわりのオリジナルコーヒーを楽しみながらのチェックイン、部屋にもコーヒーを用意し、朝食は「珈琲館」初となるビュッフェ形式で提供する。

＜日本大通り店限定のレトロプリン＞
＜クレープも日本大通り店限定＞
＜本格派のコーヒーを販売する珈琲館＞
＜会議室も完備＞
＜ラウンジは24時間稼働＞
＜ラウンジのテラス席＞
＜⻄脇光重⽒によるオリジナル銅版画＞
＜日本初の電話交換所跡地＞
＜港町ならではの船のモチーフ＞
＜港が見える客室＞

■施設概要
所在地：神奈川県横浜市中区日本大通5番2
敷地面積：1593.17m2
延床面積：約1万3800m2
構造形式：鉄筋コンクリート造一部鉄骨造
規模：地上17階、地下2階
建物高さ：約60m
用途：ホテル・店舗
駐車場：52台
着工：2020年3月
完工：2023年3月
開業：2023年6月14日
事業主：NTT都市開発
設計・施工：大成建設
ホテル経営：UD ホスピタリティマネジメント（NTT都市開発グループ企業）
ホテル運営：The Ascott Limited（アスコット）
ホテル施設：客室（242室、スタジオ～2ベッドルーム／面積24m2～93m2）、会議室、ジム、ラウンジ、コインランドリー
ホテル内装・デザイン監修：日建スペースデザイン