リコパ東大和/第1期メゾン棟オープン、家族層向け店舗充実し売上100億円目指す

2024年11月28日 17:08 / 店舗レポート

ヒューリックは11月29日、東京都東大和市で開発中の「LICOPA 東大和(リコパ ヒガシヤマト)」を第1期オープンする。28日、プレス内覧会を開催した。

<施設外観>

イトーヨーカドー東大和店」を、地域密着型商業施設「LICOPA」シリーズ第3弾としてリニューアルしたもの。コンセプトは「地域生活の新しい拠点、日常生活の交流HUB『Life Community Park』」。第1期施設となるメゾン棟には、日常生活をより豊かに彩る計34店舗が出店する。フードコートなど共用スペースが充実させ、街の中心となることを目指す。

商圏は半径3kmほど。周辺のファミリー層の集客を見込む。メゾン棟の年間売上目標は100億円。「無印良品」がエリア初出店するとともに、既存テナントの「ノジマ」(家電)、「ダイソー」(均一ショップ)、「くまざわ書店」(書籍)といった大型物販店も装いを新たに再出店する。理美容、保険、金融などのサービス店も導入。ファミリー向けに英会話・ダンス教室なども誘致した。

<イトーヨーカドー食品売場>

イトーヨーカドー東大和店は1月8日に全テナントが閉店したが、1階の食品売場のみ営業を継続していた。その後、3月15日にドラッグ売場と、衣料売場「FOUND GOOD」をオープン。リコパのプレオープン直前、11月25日~27日の全館休業時に食品売場を改装し、約330m2増床して最新のMDに刷新した。

今までのメイン客層である50代のシニア層に加えて、これまで獲得できていなかった20~40代ニューファミリー世代の集客を狙う。簡便・即食ニーズに応えるカットフルーツ、味付け肉などのアイテムを取りそろえる。冷凍食品の売場面積は約2倍に拡大した。

MDも工夫し、以前は別売場にあった寿司コーナーをデリカ・米飯エリアに隣接させている。全体的に什器の高さを低くすることで、商品が手に取りやすいようにしたほか、店内の売場を見渡しやすくしている。グロサリーでは「ご当地品」にこだわり、ご当地カップ麺やカレーなども取り扱う。

<パン売場>

リコパの「南公園側エントランス口」側にはパン売場を設置し、普段使いのしやすさを高めた。

<南公園側入口付近の什器>

周辺の什器にはNB品の新商品を常に置くことで、いつ来ても新しいアイテムが並ぶ売場であることを顧客にアピールする(オープン時はセブンプレミアムを設置)。

<うまべぇパン>

ベーカリーでは、店舗限定品として、東大和市のマスコットキャラクター「うまべぇ」の焼き印を押したオリジナルパン数種も取り扱う。

<駄菓子売場>

ファミリー層の集客を強化するため、駄菓子屋をイメージした売場を導入。子供向けのスナックや駄菓子などの食品のみならず玩具も販売する。クレーンゲームも設置した。

子供向けの施策としてはこのほか、飲みきり飲料のコーナーに幼児向け飲料・食品を併設している。

<冷凍海鮮>

簡便・即食ニーズに応える施策として、鮮魚コーナーには海鮮の冷凍品もラインアップ。冷蔵ケース「デュアルケース」を新たに導入した。ヨーカドーでの導入実績は現在5店舗目。上段では品ぞろえをしっかりと見せ、下段では量販品を置くことで価格を訴求するという。

<地場野菜>

青果売場には、地元・立川の農家直送の地場野菜コーナーを導入した。

<FOUND GOOD>

アダストリアとコラボした製品が並ぶ「FOUND GOOD」では現在、冬物の新商品が登場している。

<FOUND GOOD cafe>

買物の合間にくつろげる「FOUND GOOD cafe」も併設している。ここではセブンプレミアムのお菓子や、セブンカフェのコーヒーを全国のコンビニ同様に購入可能だ。

<フードコート>

1階フードコート「LICOPA DINING(リコパダイニング)」には、「築地銀だこ」が新規オープン。「マクドナルド」「ケンタッキーフライドチキン」「はなまるうどん」は再出店となる。

木の温もりを感じられる開放感あふれるスペースになった。周辺には複数のデジタルサイネージ、大型LEDビジョンを設け、近隣施設や館内の広告を流す。大型ビジョンでは、発災時の報道やスポーツの放映も検討しているという。

<無印良品>

2階には、衣服・生活雑貨・食品などを扱う「無印良品」がエリア初出店を果たした。化粧品や冬物家具も豊富にラインアップしている。

<DAISO>

100円ショップ・生活雑貨の「DAISO」「Standard Products」の2業態複合店は拡大再出店となった。

<ノジマ前の共用スペース>

買物途中の休憩スペースは2階にも用意。ガラポン抽選会など各種催事やワークショップイベントの開催などに使える。

<LICOPA STUDIO>

各種習い事・教室を集積した「LICOPA STUDIO(リコパスタジオ)」の中心部にも共用スペースを設置。授業やレッスン前後の交流に使えるほか、家族が休憩できる場所にした。

<グラフィック>

館内各所の壁面には、ビーグループによるグラフィックを配置。家族の日常や東大和を想起させる風景をモチーフとしたもので、アットホームな空間を演出している。

<テラス棟との接続デッキ>

また、テラス棟は2025年秋に開業する予定。路面店感覚で利用できる飲食店や、メゾン棟にはなかったクリニックを誘致する。さまざまなイベントも開催することで、地域コミュニティの拠点となる空間を創出するという。

■LICOPA東大和メゾン棟
所在地:東京都東大和市桜が丘2-142-1
アクセス:西武拝島線 「玉川上水」駅 徒歩11分/多摩都市モノレール線「桜街道」駅徒歩9分
構造・規模:鉄骨鉄筋コンクリート造5階建
敷地面積:約2万3200m2
延床面積:約4万6800m2
店舗面積:約1万6100m2
店舗数:35店舗
開業日:2024年11月29日第1期オープン
施工会社:イチケン
環境工事:アイング
環境デザイン:ランドアートラボ/ビーグループ

取材・執筆 古川勝平

イトーヨーカドー東大和店/リコパ東大和にリニューアル、計35店舗オープン

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