東京地区百貨店/2月の売上は1168億円、3カ月連続のマイナス
2019年03月28日 10:40 / 月次
日本百貨店協会が発表した2月の東京地区百貨店(13社25店)の売上高概況によると、売上高は約1168億円(前年同月比0.5%減)で、3カ月連続のマイナスとなった。
2月は、各社が企画したバレンタインなどの季節催事や、カード会員を含む組織顧客向施策など活発な集客策が奏功し、入店客数は1.4%増と16か月連続でプラス。
売上高は、ラグジュアリーブランドを中心とした高額品やインバウンドが好調だったが、一部店舗の改装工事による売場面積減の影響もあり、僅かに前年に届かなかった。
商品別では、増勢が続く化粧品(6.5%増)と、高級腕時計や美術・宝飾など高額商材(美・宝・貴:5.9%増)が牽引し、雑貨(4.5%増)がプラスに転じた。
身のまわり品(0.1%減)は、ラグジュアリーブランドのバッグやアクセサリー中心に好調だったが、前年には僅かに届かなかった。
衣料品(1.6%減)は、紳士服・洋品(9.8%減)の大型改装による面積減などが響き、マイナスだった。
一方、婦人服・洋品(2.0%増)については、気温が平年より高めに推移したことで春物コート、ジャケット、ワンピース、カットソー、ブラウス、スカートなど春物商材が動き、2か月ぶりにプラスに転じた。
食料品(1.1%減)もトータルではマイナスだったが、バレンタイン商戦が好調で、菓子(1.2%増)が6か月連続プラス。
WEBやSNSでの発信や他イベントとの連携のほか、チョコレート以外のスイーツへの拡大、イートインの増設など、規模を拡大した多角的な展開で盛況だったという。
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